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家づくりブログ

建築家が提案する階段のつくり方

マンションに住んでいる人が戸建を考える時

今まで住んでいた間取りはワンフロアなので

平屋でないかぎり、1階、2階の上下に部屋が分かれます。

 

その時にプランに関係するポイントは『階段』です。

上下階を結ぶために必要になりますし

どうしてもそこに面積を取られるわけです。

 

その階段をどう作るか?ですが、

通常、物入れになる事が多いです。

低い部分が全部使えるわけではないので

収納としては使いやすい収納とは言えません。

収納にするにしても、アイデアがいりますね。

 

建築家とプランニングする場合、

その『階段』は色々な形に変わります。

まずは、デザインとして見せる階段なのか?

動線重視して工夫するか?

ここではいくつか、ご紹介します。参考になれば幸いです。

 

階段の壁を黒板にする

白い壁は画用紙に見えるのか?

子供はいたずら書きをすること
ありますよね。

じゃあ逆に書いていいようにしようと
階段の壁の一面を黒板にしています。

 

なかなかこんな大きなキャンパスはないですよ。

階段に座って書いている様子が

目に浮かびます。(*^-^)

 

 

 

階段に滑り台

考えた事、ある方もいるかもしれませんが
実際、したお家はなかなか見ないのでは
ないでしょうか?

 

このお家は施主の要望で
家のあちこちに仕掛けのある家です。

 

もちろん子供たちの友達の集まる家ですが、
大人も自然と集まります。
少し先の話ですが、
孫が来る家としても楽しいでしょうね。

 

 

見せる階段

階段というと、

戸建ての1階と2階をつなぐ階段スペースは
マンションにはない余分なスペースで

プランの中では場所も気になる

必要だけど難しい部分です。

壁で囲い、収納にするとか、
一直線でかけ下を部屋の一部に取り込むなど

色々なかけ方があります。

どこに作るか?
どんな風に作るか?
家によって、プランによってそれぞれです。

 

この家は、造形として

階段の形そのものを楽しみ、
奥に窓を取り、空間として見せるスペースにしました。

踏み板だけのスリット階段にすることで

光を通し、階段そのものの形を見せ

軽く見えるよう演出しています。

階段の下にはコンセントを設けているので

今椅子がある所に

緑、ツリーなど季節によって

様々な見せ方ができる空間です。

 

階段を家具で作る

マンション住まいの方が戸建てに住む場合、

デッドスペースになるのが階段です。

 

上下階の行き来に必要ですが

階段を取る場所がどうしても必要になるので

その面積はワンフロアにはない余分な所になります。

 

階段がリビングにある場合、

収納として使う事がありますが、

箱型にして単に物入れにするのではなく、

この階段は家具として別に作り、
組み合わせて設置しました。

 

リビングは何かと小物の収納が必要な所。

横から収納として使うというアイデアです。

 

奥行きがあり過ぎると使いにくいので

奥半分は階段下収納として

リビングの近く、掃除機などをしまうスペースにしています。

踏み板を上げたり、蹴込みを引出しにして収納
という形もありますが、

こういう形で使う事で本棚のように使えます。

 

大きくスペースを取った部分は

電話の本体を置くようにしています。

手前の構造の柱にもL型に板を
棚にして小物を飾れるのも

楽しく飾れるスペースになっています。

上手に階段を工夫して収納スペースにできたら

いいですよね!

 

階段を利用して空間をつくる

 

階段のスペースは、

上下階を結ぶために必要な部分ですが

単に、上がり降りするためだけの機能ではなく

色々と工夫する事で

有効に利用できるスペースでもあります。

 

このお家は、細長い土地を利用して

3階建てで家を設計しています。

階段を家の中心に持ってくることで

動線はとても良くなり、

家の中心にある事を利用して

 

周りに部屋を配置して

壁として利用しています。

 

 

DLKのある2階。

この階段の裏側に水回りがあります。

 

普通なら部屋に壁を立てて

その向こう側にトイレ、洗面を作るのですが

階段がその壁代わりになっています。

 

しかも、トイレに入るための動線が2つ。

LDKからも入れ、また、洗面所からも入れるようになっています。

 

そして、階段の壁面には

飾れてちょっとしたモノを置けるよう

棚にもなっています。

完全に壁にせず、半分は柱を立ててスリットをつくり

目線を通す事ができる事で

空間も感じ、軽くなります。

 

デザイン的にも

棚がオシャレに見える効果もあります。

こうしたひとつひとつが

単に階段を作るだけでなく

色々な効果や使い勝手をからめて

空間を演出しています。

 

曲線を取り入れたデザイン階段

建築家と家作りすると何でもできるので、

たとえばこんな階段もできます。

 

 

勾玉のような形に一段目から

踏み板を一段づつ丸い壁にそって

らせん型にあがるようにデザインされています。

 

手すりは鉄の支柱に黒い縄を通しただけ

丸い壁の部分はトイレです。

リビングに大きな木があるようなプランで

普通の家とは明らかに違います。

 

費用が高くなるわけではなく

それに合う素材や材料を使って

全体予算の中で色々な部屋を

1つづつ打合せして作っていく一か所の例です。

 

お客様の好みや住まい方、

要望に合わせて提案してくれるので

依頼主と建築家だけの家ができます。

 

そんな遊び心を持った

家作りも楽しいです。

階段の壁を棚にする。

上下の部屋をつなぐ階段に棚を作っています。
本の多いお家はもちろん、
この本棚に入れるくらいの本はあるかと思います。
リビングで読んだ時。
個室で読んだ時。
通り道の「階段図書館」に返して下さい。
それに、お母さんが干してたたんだ洗濯物を
ここに置いておけば
子供が持って上がるなんて事もできます。
上下階のちょい置き。が出来て
思った以上に用途があるように思います。

 

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