工夫がつまった家族みんなが使いやすい玄関アイデア例
この写真を見て、何か気付くことはありますか?
一見普通の玄関に見えるこの写真。
実は、いろんなところが計算し尽くされて作られているのです。
今回は、池田市で建築したお宅の「玄関」のポイントを紹介します。
【2つに分けた段差】
普通は単に高さを決めて上がる玄関のかまち部分ですが、正面に2段、右側だけは通常の高さにしています。
上がる高さを緩和して、上がりやすくすること。
1段増やし、子供が靴を履くときに低い段に座れるようにしている。
右側にはブーツを履く時など、大人が座れる高さも残しています。
様々な使い勝手を考えて段差を工夫しています。
【土間と床の素材】
玄関土間の部分をモルタルにすることはよくありますが、この家は同じような色合いのグレーのタイルにしました。
土間と床を一体化して、色合いの効果で広さを感じます。
また、タイルという素材は耐久性と高級感のある素材です。
玄関というパブリックな空間に使うことで一味違う玄関ができます。
そして、タイルは掃除しやすいという大きなメリットがあります。
洗剤を使ったり水拭きしたりと、泥汚れの気になる玄関にはとても向いています。
【色の違うタイル壁】
上がった右側に黒いタイルの短い壁があります。
奥のリビングのドアをゆるやかに隠し、素材を変えて変化を持たせたこの玄関のポイントでもあります。
そして、真ん中の凹んだところはニッチになっていて、飾りを置いたりハンコや鍵などちょっと置けるようにしています。
- 目隠し
- アクセント
- 飾る
- 使い勝手
ほんの小さな壁ですが、いろいろな効果があります。
【動線と色合いと素材】
玄関正面の木製の扉は洗面所への入り口。
帰ってからすぐに手洗いする動線、また、訪問者が洗面を使うことも考慮に入れています。
右側はリビング、左側はトイレと玄関からの様々な動線を短く取っています。
そして色合いと素材。
- 床のグレータイル
- 白い壁
- 黒いタイルの小壁
- 奥の洗面所の木の扉
- 上部のガラスの窓
それぞれの色合いと素材がとても考えられた配分になっています。
用途と好みの色合いや素材を、使い勝手を含めてプランニングすることで、使いやすく、心地よい空間ができます。
玄関の作り方についてもっと知りたい方はこちら
【建築家ならではのプランニング】
空間をどう利用するか?を意識したプロのプランニングで家づくりを!
自分の要望だけでこうしたプランはできません。
要望を整理し、誰が、いつ、どの程度の頻度で使うか?など
その家族の生活や使い勝手に合わせて
聞き取りした要望を提案に変えてくれるのが
建築家との家づくりです。
空間デザインがわかる建築家だからこそ、
平面だけでないプランが実現するし、
空間のムダをなくし
プランニングや材料を考え
必要なコストダウンをする事で
導線を意識した使い勝手の良い家が予算内でできます。
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