書斎・フリールームをどう作るか?
書斎やフリールームなど主要な部屋以外にほしい部屋があるとき、どのようにスペースをとるのか。
リビングなどに作る場合もあります。
窓の上の本棚
リビングテーブル以外に、PCや家計簿、ちょっとした書き物のスペースがあるととても便利です。
机なので照明もさることながら、窓も欲しいもの。
棚と兼用の本棚を設置すれば、便利になります。
設計:Studio tanpopo-gumi
家庭図書館
本の好きな人のお家です。
好きな本に囲まれた部屋。
窓沿いのデスク、手前の丸テーブル、白い鉄の階段。
好きな所で本を広げて読めます。
高いところの本もラクに取れるハシゴも設置。
邪魔にならず移動可能な特注です。
設計:川添純一郎建築設計事務所
書斎の場所①
手前にある石の低い壁でL字型に仕切ってあるところが書斎コーナーです。
部屋としてとるのではなく、LDKの一角に場所を確保して欲しいとの要望でした。
背面に大きな本棚があります。
設計:HAUS
書斎の場所②
LDKに隣接はしているものの部屋として仕切った形。
仕事や趣味に没頭できる場所です。
部屋の角は、LDKの窓からの光や風が入るよう壁に隙間を作りました。
家族の気配や距離感を近くに感じるようにしています。
書斎の場所③
最近、書斎の要望が多いです。
それだけ仕事を家でする方が多いのか?
自分だけの空間として理想もあるかもしれません。
書斎には2つのタイプの要望があります。
- 書斎は欲しいけど、閉鎖的な部屋ではなく家族の気配は欲しい人。
- 狭くても一部屋にして閉じた部屋にして欲しい人
この写真はリビングの一角。
ルーバーで軽く仕切り、テーブルだけ設置したコーナーとして作りました。
設計:中村建築研究室
2way 部屋
部屋を振り分けるために、2階にはどうしても踊り場ができます。
両サイドの部屋とつなげ、踊り場を部屋に取り込むと有効に使えます。
左側は引き戸を壁に引き込めるようにしています。
右側はレールを仕込み、戸をつけることができるようにして、踊り場をどちらの部屋にもつながる空間にしています。
設計:村岡デザイン事務所
書斎はやっぱり欲しい
男の城や隠れ家的なイメージからか、書斎はご主人の要望によくあがります。
誰にも邪魔されない自分だけのスペースがきっと必要なのでしょう。
つい上がりたくなる三角屋根のロフト部分に、ハシゴで上る御主人だけのスペース。
高台なので天窓から町が一望できます。
家族の机
リビングの一角に机を設置することが最近よくあります。
- ご主人の書斎
- 奥様の家事机
- お子様の勉強机
ダイニングテーブルだと食事の時に邪魔なので、作業途中の時に困ることも多いようです。
簡易な机なら大工工事で作ってもらえば、費用もそんなにかからず、大きさもピッタリ。
作り付けの家具ができます。
収納と家事動線をまとめる
キッチンからパントリーへの動線を取ることはよくあります。
このお家は、その先をそのままバスルームへつないでいます。
家事動線を考えて水回りをつなぐこともありますが、ここでは間にある収納をウォークインクローゼットにしました。
様々な収納を家事動線の中に作っています。
パントリー家事室
最近、キッチンの収納庫であるパントリーのある家が増えてきました。
収納するものが多く、細々した物が増えるキッチン。
LDKからスッキリ見せたい。
それなら思い切って!と、その他の収納や家事室を兼ねて広いスペースを取りました。
シアタールーム
贅沢な部屋と考えがちなシアタールームですが、それほど大きな部屋ではありません。
最近は書斎を作る人が増えているので、兼用にしても良いでしょう。
その方の落ち着ける空間や趣味であれば、思い切って作ってみても良いと思います。
リビングに書斎
書斎は、個室として欲しい人もいますが、家族の気配のする所がいいという要望も多いです。
このお家はリビングの一角に、左側の壁を少し伸ばしデスクを作りました。
- 小さい子供のお絵かき
- 大きくなったら宿題
- お母さんの家計簿
昼間は家族で有効利用できる、ご主人の書斎コーナーです。
みんなのフリールーム
家族全員で使える家の図書館、のんびり本を読めます。
お父さんは持って帰った仕事ができます。
お母さんは家計簿や趣味の部屋として、子供部屋ではなく勉強する机として。
それぞれの空間を1つにして無駄なく家族みんなで違う時間で使うようにします。
広いテーブルに十分な書棚。
スッキリと居心地の良い空間で集中して作業できます。
それぞれに欲しい空間を上手に共有する提案です。
書斎は廊下に
個室の移動に必要な廊下ですが、そこも室内のスペース。
費用も広さももったいないので極力少なくしたい部分です。
敷地やプランの関係でどうしても廊下が必要な時には、逆に利用して書斎スペースを作るのはどうでしょうか?
書棚と一枚のテーブルだけ設置できたら、立派な書斎コーナーになります。
フリースペース
階段から2階に上がった廊下部分を、家族のフリースペースとして大きなテーブルを設置しました。
1階に中庭があるため、外壁がコの字型にへこみがあり、左右がそで壁のように出ています。
そのため視線も気にならず落ち着きます。
みんなで使えるフリースペースです
趣味の部屋
アウトドア用品、車関係の道具、その他、外の物置に入れたいもの。
意外とたくさんありませんか?
ここは駐車場と隣接した納戸。
玄関から入らず、納戸から室内に入れるようにしています。
それはここがご主人の趣味である”釣り”の道具部屋でもあるからです。
竿を立て掛け、細かい道具を並べて置けるようにしてあります。
釣りは早い時間から出かけるので、釣り仲間が気兼ねなく来れるようにと小さな和室を隣接しました。
床を椅子にして座る
イスの生活が多くなって、昔のように正座することは少なくなっています。
ただ、イスは広く取りたい部屋のスペースの中、引いて座るためのスペースが意外と広く必要です。
そこでこのお家は、掘りごたつのように足を落とし床に座るようにしました。
イスを置くスペースがなくなり、部屋を有効に使えます。
書斎を作る人が増えている
家で仕事をする人はもちろん、小さいお子さんがいるお宅も書斎を作る人が増えています。
書類や大事なモノを触られたりせず、途中の資料もそのまま置いておけたり、便利なスペースです。
広い家ではなく、逆にあまり広くない場合だからこそ必要だったりします。
そして、書斎はご主人の要望で、「男の城」という憧れの空間でもあります。
家族がとても好きな方でも、会社から帰って1人落ち着ける場所が欲しいようです。
また、趣味の部屋として設置することも。
プラモデルを作る際シンナーや塗料などを使用できるスペースとして、ファンを付ける場合もあります。
こちらも、リビングからほど近い場所に1人になれる空間として「夫婦で使う書斎」です。
ご主人の書斎としては休みや遅い時間に。
日中は奥様の趣味のスペースとしてミシンを置いたり。
また、ゆっくり読書できる場所、ケンカした時に離れる場所として?
などいろいろな要望があり、坪庭が望める落ち着けるフリースペースです。
広くなくてもこうしたスペースがあると、いろいろな用途に日常を便利に使えます。
計画してみてはいかがでしょうか?