【スッキリと感じる部屋を作る工夫】
印象が変わるいくつかのポイント
建築家の設計した家を見た人は
部屋に入った時の印象が違います。
一般の住宅と比べて
誰が見ても違いは感じるのですが、
何が違うのか?と聞かれるとわからないものです。
それにはいくつものポイントがあり、
そのひとつひとつがスッキリした空間を作っています。
ポイントのいくつかをご紹介します。
・たれ壁
何かスッキリした空間。
ふつう、部屋の仕切りには扉や壁がありますが
この部屋は壁がありません。
部屋を仕切っているのは
壁全体の引き戸です。
全体が引き戸になっているため
開けると、部屋がつながったように見えます。
扉の周りの枠もなく、
天井から下がっている「たれ壁」もありません。
そのたれ壁がないことで天井がつながっているので
スッキリした感じがしますし、
部屋自体も広く見えます。
・床をそろえる
また、窓の外のテラス?縁側?と
室内の床と床面がそろっています。
窓も大きく、床の高さをそろえて
外とつながったように見えることで
空間は広く感じます。
・外ルーバー
室内にあるレースのカーテン。
それを窓の内側に付けるのではなく
外にルーバーを設けています。
窓をふさぐ事なく
外の視線を避ける、日差しをさえぎるために
外ルーバーは有効です。
大きな窓がそのまま見える事で
外とのつながりも大きく感じスッキリした印象になります。
・照明
照明も天井に埋め込むダウンライトにしています。
部屋によって照明もタイプを選びますが、
部屋の明るさが必要なためだけの照明は
ダウンライトは
室内に出っ張らない事で
空間が広く感じます。
下がる照明のように、天井に暗さを作らない事も、
部屋全体が明るくなるのでスッキリと感じます。
掃除も楽ですね。
室内に余計な線や出っ張りを減らし
線を通す事、目線がぬけて見通せることなど
一つではなくいくつかのポイントがあり
その一つ一つが、スッキリ広い部屋を作っています。
by谷