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家づくりブログ

建築家が玄関を考えるポイント その1

2023-10-18|

玄関って家族はもちろん訪問者も目にする場所だからいろいろ気になりますよね。

「靴そろえて!」

「きれいにしておかない恥ずかしい」

「ちょっと飾ってきれいにしたい」

「宅急便が来るのでハンコを置いておく」

「ハンカチやポケットティッシュなんか置いてあったらラク!」

「傘の置き場所、冬は上着を置いておけたら」

「ベビーカー、ゴルフバッグなどなど置きたいものもたくさんある」

なんて、いろいろな要望も多いところです。

 

【家の顔】ともいわれるので、収納もさることながら、形や動線も気になります。

それによって日々の使い勝手が変わります。

建築家と話し合いながらそんな要望を解決したポイントがあるので、参考になったらうれしいです。

  • 玄関のデザイン
  • 二重玄関①
  • 二重玄関②
  • 玄関から階段
  • 玄関ドアの工夫
  • 2つめの玄関
  • 斜めの壁
  • 斜めに庭を取る
  • 自転車のへや
  • プライベート玄関の作り方
  • 2way玄関

【玄関のデザイン】

家の玄関は人を迎える所。

日々使う自分だけでなく外からの見え方も気になる場所です。

車庫・緑・入口・表札・チャイム・照明

使いやすく配置し、全体でこの家の玄関をまとめています。

【二重玄関①】

このお家は、玄関を屋根のある土間と中庭に入る形にしています。

左の木戸が外玄関、右奥のドアが内玄関です。

土間は自転車やベビーカーなどを置くスペースとして。

家に入ってもらわずに来客の対応もできます。

設計:プラスアトリエ

【二重玄関②】

プライベートとパブリックを分け、玄関を2つに分ける形をよく見ます。

ここは玄関扉を開いた所にある空間。

この木枠の戸を開けると、いわゆる靴を脱ぐ通常の玄関スペースです。

分けるのではなく「室内をすぐに見せない玄関」です。

来客の対応はこのスペースでできるので、室内を見られずにできるようにしています。

【玄関から階段】

ここは玄関に入った正面の写真です。

この階段を上がった所がリビング。

リビングを通って各部屋への動線を作っています。

階段下は大量のシューズクローゼットをつくりました。

はだしで歩かないで行き来できるように、キャットウォークが付いています。

高低差を作ることで出迎える空間を楽しくしています。

設計:中村建築研究室

【玄関ドアの工夫】

「無垢の木材を使いたい」という要望も多いですが、その時に気になるのがメンテナンス。

特に玄関ドアは毎日使ったり、雨が降ったりして汚れやすいですよね。

ドアの下の部分をステンレス板でガードして、雨水をはね返りにくくするためにモルタルではなく、細かい石の洗い出しにしています。

何気ないようでデザインに意味もあり、機能を兼ねて美しく見せています。

設計:芦田成人建築設計事務所

【2つめの玄関】

1つの玄関をプライベートとパブリックを分ける形が流行りですが、ここは玄関を2つに完全に分ける考え方で作っています。

割り切ってこの形にするといろいろ使いやすくなります。

洗面台を付ければ出かける前のチェックも可能。

この反対側はコートかけと大型の靴箱があります。

台所の勝手口にもなっています。

【斜めの壁】

玄関に入って見える窓の緑は、面積の小さい玄関を広く感じさせます。

壁を斜めにすると遠近感によって更に奥行きを感じ、窓の緑は遠く特別な感じがします。

夜は天井の間接照明が斜めの壁を照らします。

設計:庄司圭介アトリエ

【斜めに庭を取る】

玄関は外とつなぐ空間。

この家のようにルーバーの細い窓の向こうに空間や緑が見えると、光と明るさで心地良い空間になります。

正面にお花を置けば、季節によって雰囲気も変わります。

設計:川添純一郎建築設計事務所

【自転車のへや】

自転車って意外と高額です。

時々、家の中に自転車を置いているお家があり、とても大切にしているのが伝わってきます。

飾って見るためという方もいますが、ちゃんと自転車の指定席を用意するのもひとつです。

玄関内に専用のスペースがあったら、雨風にかかることなくまた、手入れもしやすいです。

【プライベート玄関の作り方】

玄関はいつもスッキリ綺麗が理想ですが、使ったばかりの靴をすぐに靴箱にしまうのは抵抗がありますよね。

この玄関は、大型壁収納のように見えて引き戸で仕切られた部屋になっています。

中は大きな納戸で、トビラの中に家族用の玄関があります。

引き戸の中は土間が続き、手前を開けて入ると壁一面が収納。

反対側の引き戸を開けて家に入る動線を取っています。

設計:永森建築事務所

【2way玄関】

この玄関は入り口を左右から入る形でパブリックとプライベートを別にしています。

正面に開いて見えるのがパブリック玄関、手前が車庫から続くプライベート玄関です。

短いついたて壁のゆるやかに仕切りは、部屋全体を小さくしない工夫。

姿見の横はシュ―ズクロークです。

設計:北野彰作建築研究所

 

玄関の作り方についてもっと知りたい方はこちら

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