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家づくりブログ

建築家が玄関を考えるポイント その3

2023-10-18|

玄関は家の顔といいますね。

自分を着飾るように玄関も綺麗にする人が多いです。

見た目を重視するのか、使い勝手を重視するのか、どちらも叶えることも可能です。

  • 玄関とキッチンの近道
  • 玄関を明るくする工夫
  • 緑が迎える玄関
  • 玄関に小さな洗面所
  • 玄関までのアプローチ
  • 玄関を2階にする
  • 二世帯の玄関の考え方
  • 玄関にベンチをつくる

玄関とキッチンの近道

奥に見えるドアは玄関。

玄関の右側にはリビングに続くドアがあります。

その他に、まっすぐ入って収納庫を通り、トイレと共有になっている洗面所をぬけるとキッチンに続く動線もあります。

買ってきた雑貨を置いて、最短距離でトイレや洗面、キッチンに入れるよう家族だけの動線を作っています。

便利な近道って感じです。

玄関を明るくする工夫

敷地が狭いと駐車場が広く取れなかったり、1Fが暗かったりします。

引き戸にすると開閉を気にせず、スペースも取らず使い勝手も良くなります。

ドアの右半分を大きなFIXの不透明のガラスにすると、玄関がとても明るくなります。

車から濡れずに玄関に入れるよう、1Fのひさしをのばしています。

緑が迎える玄関

玄関は人を出迎える場所でもあり、家族が日常出入りするところです。

少し大きめの緑を置きたいけれど、場所も取るし手入れも必要でちょっと面倒でもあります。

そこで、室内ではなく外につぼ庭を作り、緑を見せる。

塀で囲って外の緑を玄関だけに見えるようにしています。

玄関から見ると緑のショーケースのような特別な感じがします。

 

塀にはもちろん出入りできる扉があり、水やりは外から可能。

外の土と繫がっているので、室内に置いておくほど水やりもマメにしなくていいですよね。

玄関に小さな洗面所

家に帰ったら、まず手洗い。

ここのお家はそんな要望で、玄関の横に小さな手洗いを作っています。

洗面所はプライベートな空間ですが、他人も使うので別にあると助かります。

お出かけ前のチェックもここでします。

玄関までのアプローチ

ここは角地で、横も前も道路に傾斜がありました。

室内をフラットにするために外で段差を解消しています。

単に高さ調整だけでなく、玄関までのアプローチを楽しむこの家のポイントになっています。

玄関の奥にある自転車置き場のために付けたスロープ。

幅のある物も片輪だけでもスロープがあると、思った以上に便利なようです。

玄関を2階にする

敷地を広く取れない場合、みんなが集まるリビングを明るくするために2階に持ってくることがあります。

でもそうすると、1階の玄関のスペースが、取りたい部屋を狭くする原因にもなります。

それに、生活空間にした1Fを通って来客を通すのも気になるところ。

 

この家は思い切って玄関を2階にした家です。

外階段にしてリビングに繋がる2階に玄関にすると、室内の広さを確保できます。

そして、お客様を招く玄関⇒リビングを続けて取れて、プライベートとパブリックを分けることも可能です。

これもひとつの提案です。

一応、1階からの出入りもできます。

二世帯の玄関の考え方

二世帯住宅のポイントの1つは玄関です。

 

距離感を考えないといけないのが二世帯です。

共有できる部分はコストダウンにつながり、面積も少なくて済むため無駄がありません。

ただ、あまり共有部分が多いとプライバシーも守られず、お互いにストレスにもなります。

 

気にするというより気になってしまうため、トラブルになるものです。

この家は完全な二世帯を選択しました。

親にとっては子世帯と住めるのは、年配になると「安心」につながります。

近くに住んでいるだけで気持ちがラクになります。

子世帯にとってもそれは同じ。

遠くに住んでいると年配になればなるほど気になるけれどすぐには行けない。

 

近いけれど室内のドア1つでつながっている別世帯として作っています。

玄関も完全に別にして、もちろんインターホンも別です。

どちらにどんな来客があるか?誰が来ているか?

一緒にすると気にしたくなくても気になるものです。

別にする事で、そんな「気になる事」を「気にならない事」にしてくれます。

二世帯は、何が一緒でもよくて、何を別にしたいか?

予算も含めて、できたら家族以外の第三者が本音を聞き取りすることは、一緒に住むためにはとても大切です。

お互い本音は言いたいけれど「聞きたくない事」「聞かせたくない事」ってありますよね。

玄関にベンチをつくる

最近の玄関は、段差を低くすることが多く、昔のように玄関の「かまち」に座って靴を履いたり脱いだりしにくくなりました。

「かまち」ってこんな所です。

出入りするのには低い方がよいですが、座れるように一部に椅子を設けると便利です。

このお宅は玄関のかまちは低く作り、壁に沿ってベンチを設置しました。

玄関の出入りの際は荷物を手にしていることが多いので、ちょっと置ける台としても便利です。

脱いだ靴を下に置いておけるので、玄関もスッキリ見えて気になりません。

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