建築家と家づくりをする時に覚えておくと良い色々な工夫 その2
家の設備機器はおしゃれで格好いい家を作っても雰囲気を壊してしまいます。
そこで、隠して設置したり見えない場所にしたり工夫が大切です。
- コンセントの位置
- 出さないでひっこめる
- 壁ギャラリー
- 子機の置き場
- エアコンを隠す
- 奥様専用コーナーを作る
- キッチンの近くに掲示板を設置する。
- 操作盤をまとめて+ひっこめる
- 明かり取りの窓を工夫する。
コンセントの位置
コンセントは各部屋にありますが
場所に合わせて家具や家電の場所を移動したり
延長コードで使うなどしないといけません。
「物も移動するし各部屋に2つ」など
位置や高さをあまり考えずに決めてしまいます。
もう少し具体的に位置を考えておくと
使い勝手は各段に良くなります。
床から少し上にあるのが当たり前と思っていますが
例えば、掃除機を使う時は
かがまずに使える少し高い位置にすると
便利な場所もあります。
出さないでひっこめる
薄型テレビ、壁掛けにしていますか?
デザイン的にもスッキリとして
白っぽい壁にあると締まった感じで素敵です。
でもほとんどの家はデッキやゲームのために
置き台に置いて使っている事が多くて
ちょっともったいない感じがします。
写真の2列に開いている穴は
リビングの壁を利用して置き台を作ったものです。
電源も壁の裏の収納庫に取っているので
配線そのものもつなぎやすく
ごちゃごちゃした配線も見えません。
裏の飛び出した部分は
収納庫の棚になっています。
壁ギャラリー
絵を家に飾っている方は多いと思いますが、
壁から少し出ている事もありますし、
見ると言う事を考えても
前に空間のあるところでないと飾りにくい物です。
ニッチの話を少し前に投稿しましたが
もっと大きく壁を凹ませて照明を設置した
廊下の「壁ギャラリー」です。
出っ張らない事で邪魔にならず、
ホコリもたまりにく。
設置場所を確保し、
絵も家そのものの雰囲気もアップします。
子機の置き場
ちょこっとへんだ壁の部分。
ここは2階にある寝室の子機の置場所。
家が出来て、さあどこに設置しましょう?
という時、棚に置く、壁にかけるなど
必要なのに、置く場所がこまるもの。
定位置を作ってあげるのも1つです。
エアコンを隠す
今年の夏も大活躍だったエアコン。
ない生活なんて考えらないですね。
でも、使う時期は数か月ですし、
使う時期でも部屋にポコッと飛び出て
それを好まない方もいます。
天井におさめるタイプの物もありますが
このように、全面に木で格子をつけ
壁をへこませて中におさめる事もできます。
このお家では、
パソコンのWifiを無線にしたので
ルーターやターミナルアダプタなども
このルーバーのスペースに置いています。
奥様専用コーナーを作る
主婦の使う物って以外と多く、
部屋のあちこちにありますが、
1つのコーナーにしてまとめるのはどうでしょう?
右は本棚。お料理の本、趣味の本、
雑誌など意外とあります。
左の箱はドレッサー。
フタを開けると、
裏が鏡になっていて化粧品が入っています。
間に板を通した小さなデスク。
ちょっとした書き物ができます。
キッチンの近くに掲示板を設置する。
キッチンの近く、
お子さんが小さい時は学校の予定、
お子さんがいなくてもゴミの分別、粗大ごみの日程、
ちょっと取っておきたいチラシ、ハガキ、
忘れないように貼ったりしていませんか?
複数の予定表をいくつも貼っておく事もあります。
目につく所に貼りたいので、
磁石が使える事が便利で、よく冷蔵庫などに貼ります。
便利なのですが、見た目がイヤと言う事で
別にの場所や家事コーナーに貼る場所を作ることがありますが
やっぱりキッチンの横が便利です。
どうせ使う事がわかっているなら
最初から作っておきましょう。
少し仕切りを付けて、ちょっと壁を立ちあげておき
マグネットが使える掲示版です。
その立ち上げた壁に
お風呂の操作盤やインターホンなどを
設置する事でちょっと見えないのでスッキリします。
ここなら思う存分メモやお知らせなどを
貼る事ができます。
日常使う事を考えたら便利がいいですよね!
操作盤をまとめて+ひっこめる
今、どこの家でも必ずあるインターホンのモニター、
それに、お風呂の操作パネル
どこに付いていますか?
場所も迷いますが、操作するのは人がいる場所、
と言う事で、よくキッチン、リビングのあたりに設置します。
セキュリティや床暖房などの操作盤などあると
たくさんの操作盤が壁に付く事になります。
大きさも多少違いますし
メーカーも違います。
色なんかも違う場合もあるので
それがカベに沢山ついているのも
なんともごちゃごちゃした感じになります。
しかも壁から飛び出していると
その上に積もるホコリも気になるもの。
そこで、壁を少しへこませて
色々な操作盤をまとめて場所を作ってしまうと
スッキリします。
明かり取りの窓を工夫する。
明かり取りって、
トイレをか部屋の扉にある小さな窓です。
部屋の照明がついているかどうか?
確認するための窓で、
「中に人がいるか?」
「電気を付けっぱなしにしていないか?」の確認です。
単に穴をあけただけの物もありますし
半透明のプラスチック素材でフタしてある場合もあります。
用途だけならそれで良いのですが、
それをひと手間かけるとグッと楽しくなります。
縦15㎝ 横10㎝くらいのステンドグラス
を明かり取りにしているドアです。
ステンドグラスをどこかに使いたい
という要望があって、小さなステンドグラスを探していたのですが
なかなか好みのタイプがなく、
結局、一日ステンドグラス教室を見つけて
お客様ご自身が好みのステンドグラスを作って来ました。
それを、建具に仕込んでもらうよう
工務店さんに依頼して
この扉ができました。
ここは2階への階段を登り切った所にあるトイレのドア。
そのままの扉にしてしまうと、階段を上がった所も光が入らないのですが
ステンドグラスにした事によって、奥の窓からの光が入り、
入る事によってステンドグラスがキレイに見えます。
明かり取りである、用途にプラスして
外の明かりを通す役割もしているのです。
ちょっとした事ですが
色々な用途も兼ね備え、
しかも好みのモノを家に取り込む。
こんなちょっとしたことで
生活が楽しく、豊かになります。