【対面キッチンの作り方】工夫を凝らしたレイアウト
リビングに向かっている対面キッチンです。
最近は賃貸でもこの形が多いですね。
家づくりをするときにも、この対面キッチンを希望する方が多いのでは?
そんな対面キッチンも、ちょっと工夫をすることで、グッと使い心地がアップしますよ。
今回は、そんな対面キッチンの工夫を紹介します。
【対面キッチン】
対面キッチンの良さは
- 作業の途中でも疎外感が少ない
- 家族の様子がわかること
マイナス面は、対面にすることで後ろに収納を取る際に幅が必要になり、リビングが少し狭くなることです。
ある程度の広さを取れるLDKの場合は良いですが、
- 食器棚の置き場所
- ストック類の収納
- レンジや炊飯器の場所
- ゴミ箱の位置
など、キッチンにはいろいろ気になることも多いので要注意です。
【ポイント①キッチンバックの隠し方】
キッチンバックとは、キッチンの後ろに設置した収納を指します。
しっかり収納を取れることは、使いやすさにつながります。
どういう形にするか?は何を気にするか?によります。
- 見せたくない
- 使い勝手良くしたい
- 何を収納するか?
など、すべてを満たすのは難しいですよね。
例えば、ごちゃごちゃするキッチンバックをスッキリ隠したいのであれば、引き戸を付けて見えないようにします。
しかし、普段使う時に、扉を移動しないと使えないので面倒くさいという人も。
普段開きっぱなしなら、引き戸のレールを扉の数だけ作って片側に寄せられるようにしましょう。
引き戸を付ける時の注意は扉の両方に取っ手を付けることです。
片方しかつけないと左右に動かしづらくなってしまいます。
【ポイント②天板の決め方】
このキッチンは白い天板なので、キッチン=ステンレスという感じが薄れて家具に近い雰囲気になります。
この天板の材料もいろいろあります。いくつか紹介しましょう。
- ステンレス =ステンレスにも「エンボス」「バイブレーション」「ヘアライン」など種類があり、好みや雰囲気で違いがあります。
- 人口大理石 =色はさまざま。白系、黒系、大理石調など、好みや面材の色に合わせて選べます。
- アクリル樹脂 =意外と強く、最近増えています。少し透けたような素材もあり好みは分かれます。
- タイル =基本的にはオリジナルキッチンとしてオーダーするようなキッチンで使用します。
- 木 =こちらもオーダーです。水回りなので耐久性が気になりますが、雰囲気が好きならお手入れするのを承知で選ぶこともありです。
- 大理石などの石系 =価格は高くなりますが、樹脂と混ぜて熱にも水にも強い素材として時々使われます。
色だけでなく、鍋を置く、まな板で切るなど作業を重視する人もいれば好みの雰囲気で選ぶ人もいます。
どちらが正解ということはありません。
それなりにデメリットを解決する方法をとればいいんですね。
毎日立つキッチンですので「おいしい料理つくろ!」とテンションが上がり立つのが楽しくなるキッチンをおすすめします!
【ポイント③油煙や通気】
対面キッチンの場合、気になるのはレンジフード。
角や壁側にある場合は気になりにくいですが、対面の場合は部屋側にレンジフードがくるので、形状や色など気を付けて選びましょう。
対面型の場合、どうしても油煙は気になりますよね。
この家は油煙がリビングに行きにくいように考えられていて、上部にガラスで垂れ壁を設置しています。
換気に関してはあらかじめ計画しておきましょう。
このキッチンは、キッチンバックの上部の細い窓が通気しやすく、明るさも取れるように設置されています。
それでも気になる場合は、シンクを対面にして、グリルやコンロを壁側に設置するのも1つの方法ですね。
写真奥の小上がりの和室はちょっと腰掛けるのにも便利で、ダイニングテーブルを近くに置くと椅子替わりにも使えます。
キッチン回りは日々使うのでいろいろな形で使うことを考慮して
検討してみて下さい。
キッチンの工夫についてもっと知りたい方はこちら
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