スキップフロアを利用した空間づくり【段差の有効活用】
限られた広さで家を作ろうとすると、部屋数が限られてしまいますよね。
でも、人数分の個室を作りたい、お客様用の部屋も欲しい、という方は多いのでは?
今回は、段差を有効活用した、一味違う間取りの作り方を紹介します!
【バリアフリー?スキップフロア?】
昨今、段差のないバリアフリーが好まれる傾向があります。
高齢になった時にフラットに過ごせる方が確かに楽ですよね。
それも要素の1つですが、一体何年後のことでしょうか?
「階段の上り下りをすることで足が丈夫になる」という人もいます。
一方で、最近はスキップフロアのお家も増えてきました。
スキップフロアとは、半階ずらした空間を作ってスペースを増やす方法のこと。
中2階、2.5階といえば、わかりやすいでしょうか?
実は、段差をつけることで得られるメリットってたくさんあるんです。
階の移動が半分ずつになることで、部屋の移動が楽になる。
空間構成の面白さにつながり個性的な家づくりができる。
- バリアフリーの必要性
- 使い勝手や空間構成の面白さ
どちらが正しいということではなく、その人がどう考えるか?どちらに必要性を感じるか?です。
設計は正解がいろいろあります。
【段差による空間の分け方】
この家は玄関を入ると、キッチンとダイニングがあります。
通常はそこにリビングが続くところ、同じ空間の中に半階上がってリビングになっているのです。
階段でフロアを分けることで、壁やドアを作らなくても、空間が分けられます。
最近は、壁やドアをなくしてワンフロアにする家づくりも多くなっています。
広々と気持ちよい空間ですが、エリアを分けたいという感覚もあり、難しいところ。
そこで、半階上げる、半階下げることによって同じ空間の中でありながら、ゆるやかに空間の中に「仕切り」ができるのです。
【少しだけ変化をつける】
リビングの壁を、1面だけ赤い壁にしています。
たったこれだけのことでも無垢のフローリング、白い壁に色が加わり、空間が引き締まるのです。
色だけでなく、1面だけ珪藻土にしたり医師やタイルを使っても同じような効果が。
インパクトのある部屋の完成です。
少し高価な材料も、一部なら大幅なコストアップにはなりません。
少しの予算で、個性的な部屋に生まれ変わります。
【フリースペースの作り方】
写真の真ん中に3段上がった部分があります。
ここは、奥の寝室に行く廊下でもあり、テーブルのあるフリースペースにもなっています。
段差を利用してテーブルを設置しただけで、通路が部屋の役割もしています。
1階のキッチンダイニングや2階のリビングと同じ空間の中にあるので家族がお互い感じられる間取り。
無駄なく、空間をデザインしています。
リビングダイニングを作るポイントをもっと知りたい方はこちら
【建築家ならではのプランニング】
空間をどう利用するか?を意識したプロのプランニングで家づくりを!
自分の要望だけでこうしたプランはできません。
要望を整理し、誰が、いつ、どの程度の頻度で使うか?など
その家族の生活や使い勝手に合わせて
聞き取りした要望を提案に変えてくれるのが
建築家との家づくりです。
空間デザインがわかる建築家だからこそ、
平面だけでないプランが実現するし、
空間のムダをなくし
プランニングや材料を考え
必要なコストダウンをする事で
導線を意識した使い勝手の良い家が予算内でできます。
場所別ギャラリーとして
各部屋をまとめた画像集もこちらからご覧ください。
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