調整区域に建築士と建てる大家族の家
お客様から新しくご依頼をいただきました。
調整区域の土地に建てる、難易度の高い新築のお家づくりです。
2023.10.15 コンペヒアリング
とても大きなご神木が近くにあるお家。
奥様の親御様がもともと持っていた土地に、新しく戸建てを作ります。
5社の設計事務所の先生方に集まっていただき、ヒアリングを行いました。
家具や雰囲気の好み、現在の状況などを見ていただくため、施主のご自宅にて行うことが多いヒアリング。
今回は、初めてコンペに参加する先生もおられたので、緊張している様子でした。
資料をファイルにして用意し、2時間ほどの質疑応答を行います。
複数の先生が集まってそれぞれオープンに質問することで、文章だけではわからない施主の要望や好みをみんなで掘り下げていきます。
同じ時間、質問でも、どの部分を重視するかなど、受け取り方が先生によって違います。
2週間後、それぞれの先生方が全く違うプランニングを用意されるのが、このコンペの面白いところでもあります。
今回は、いろんな要望があったので、どんなプランにまとまるのかがとても楽しみです。
2023.11.01 5名のプランが一同に揃った!設計コンペプレゼンテーション
いよいよ本日は、楽しみにしていたプレゼンテーション当日!
ご夫婦と男の子5人という大家族の施主様。
家族みんながのびのびと暮らせるプランに出会えるのでしょうか。
それではいよいよスタートです。
①しま建築工房 タイトル:光と緑に満ちた家族時間を楽しむ家
このプランは、家の前とリビングダイニングを挟んだ後ろ部分2ヵ所に庭を設けています。
2つの庭で家を挟んでいて、同じ空間の中でも家族がスペースを分けてそれぞれの時間を楽しめる、そんなプランを提案してくださいました。
家の中は、水回りからリビングまでぐるっと周れるようになっていて、家の中を回遊できるプランです。
人数が多いので、導線がよいのは重要なポイントですね。
②Nplus+Architects タイトル:stack the boxes
このプランは、印象的なアプローチを通り、中央の玄関から家に入るプラン。
用途により場所を分け、1階部分の右側にプライベートスペース、左側には水回りを配置しました。
5人の先生の中で、唯一2階にリビングダイニングを持ってきています。
コの字型にすることで、建物の配置自体が壁になっており、隣接した家からプライバシーを守れるようにプランニングしました。
③グランデザイン一級建築士事務所 タイトル:pコートハウス
工務店を営む施主様が要望していたのが、荷物を置ける大きな倉庫。
他のプランは、倉庫を家とは別に設けているものが多い中、このプランだけは駐車場、倉庫、家が一体になり続いています。
中庭を囲むような形で、建物を建てています。
7人家族でとにかく家事が大変とのこと。
家事動線を重視するとともに、子供たちが成長した時のことも考えて、2階の子供部屋はいろんな形に使えるようにしました。
④クサノユカリ建築設計室 タイトル:プライベートリゾートで過ごす「わくわく」を詰め込んだ家
実際家に入った時を体感できるよう、3D映像でわかりやすく説明してくださいました。
リビングには2階までの吹き抜けを作ることで、それほど面積がなくても広々と感じられる工夫がされています。
プライベートリゾートでのんびりすごすような快適さを重要視していて、大人は大人のスペース、子供は子供のスペースと分けることで、生活感が丸見えにならないようプランニングしました。
⑤ウメダタケヒロ建築設計事務所 タイトル:フラットステージ/ステップルーム
家は、変わった形にするとどうしてもコストが上がります。
そのため、複雑に見えつつもシンプルな正方形にして、車庫と別々にすることで、できるだけコストを抑えたプランを提案してくださいました。
アプローチの奥に庭を作り、周囲の視線が気にならないよう工夫されたプラン。
玄関とテラスをフラットにつなげ、リビングの広さも感じられるようにしています。
コンペ終了後、5つの設計事務所の提案を一斉に並べて、ため息の施主様。
満足いただけたようです。
同じ土地に対するプランなのに、これほど違う提案があるのかと驚かれていました。
どのプラン提案も素晴らしかったので、本当に悩んでいました。
1週間後にお返事お待ちしています。
2023.11.19 設計契約と初回打合せ
今回は、グランデザイン一級建築士事務所の先生に決定しました!
どうぞよろしくお願いします。
今日は、設計事務所との契約後、1回目の打合せを行いました。
いよいよこの土地で家づくりがスタートします。
2024.9.1 設計事務所で打合せ
本日は、設計事務所で打合せ。
基本設計が終わり、ようやく詳細設計に移るところです。
ちなみに基本設計とは、施主の要望を元に、家の基本的な内容を平面図で表す設計。
そして、詳細設計とは、家を建てるのに使用する1つ1つの材料などについて、細かく決めていく設計のことを指します。
実は、今回の施主は工務店をやっており、自分の家を自分で建てる予定なのです。
そのため、実際に自分で建てる時に難しい部分などを細かく調整していたため、基本設計に時間がかかりました。
これからも、納得いく家づくりができるように、打合せを重ねていきます。