【窓を取りつつ収納も確保した子ども部屋】
日当たりや収納量は、お家づくりで重要なポイントの1つ。
でも、日当たりを重視すると窓が大きくなるから収納が取れない。
だからといって収納ばかりだと、壁だらけで部屋が暗くなる。
こんなお悩みをお持ちの方も多いのでは?
今回紹介するのは、そんな悩みを贅沢にも両方採用してしまったお家です。
この家は、1階が親世帯、2,3階が子世帯の2世帯住宅。
ここは3階の子ども部屋です。
【明るさと収納量の両立】
屋根の左右の高低差を利用して、天井が高いほうに窓を設置しました。
こうすることで、明るさを確保できて、部屋も広く感じます。
高窓の効果は様々です。
- 高さがあるので明るくなる
- 隣を気にせず、光と風を取り入れる
- 室内の様子が見えない
- 部屋から空が見えて気持ちが良い
- 壁部分に収納が作れる
窓が高いところにあるほど、部屋の中に入る日差しは多くなります。
また、背の高さを超えているので、隣に家があっても目線が気になりません。
見上げることで、部屋から空も見えるのでとても気持ちがいいですね!
そして、高いところに窓を作ると下にスペースができるので、そこに収納をとれるのです。
【窓を様々な意図から考える】
高窓の下の窓は、景色がきれいに見える高さに設置しました。
高さや幅、外からの見え方、外の見え方、全て計算されています。
デザインだけでなく、「場所」「大きさ」「種類」「用途」を考えてプランに反映しました。
設計意図だけでなく、施主の要望や考え方に沿って決めていく大事な部分です。
〈高窓〉
明るさを十分とるための窓。
クリアなガラスで開け閉めしないFIX窓です。
〈下の連装窓〉
景色を見るため、空気の入れ替えのための窓。
頻繁に開け閉めするので、引き違いにしています。
〈右側の四角い窓〉
玄関の上にある窓。
人が来た時に確認できるよう、クリアガラスで押して開くタイプにしました。
見えなくてもよい場合は曇りガラスでもよいでしょう。
〈奥の掃き出し窓〉
テラスに出るためのドア。
しっかり気密が取れるよう、レバーハンドルの押し開きの窓にしました。
【縦空間を利用して考える設計力】
- 正面に見える大きい白い建具収納
- 高窓の下の白い壁部分
- 細い窓の下の茶色い壁部分
全てがそれぞれ収納の役割を果たしています。
この空間は平面図で見ると、縦にいろいろな用途があるので複雑です。
しかしそれぞれに必然性があり、なおかつスッキリとした部屋になりました。
建築家のプランは平面図だけではわかりにくいものです。
こうして部屋としてできると、ひとつひとつに意味と必要性があります。
複雑ながら住む人の要望をうまく組み合わせてまとまりのあるプランになっているのです。
窓の作り方や工夫をもっと知りたい方はこちら
【建築家ならではのプランニング】
空間をどう利用するか?を意識したプロのプランニングで家づくりを!
自分の要望だけでこうしたプランはできません。
要望を整理し、誰が、いつ、どの程度の頻度で使うか?など
その家族の生活や使い勝手に合わせて
聞き取りした要望を提案に変えてくれるのが
建築家との家づくりです。
空間デザインがわかる建築家だからこそ、
平面だけでないプランが実現するし、
空間のムダをなくし
プランニングや材料を考え
必要なコストダウンをする事で
導線を意識した使い勝手の良い家が
予算内でできます。
場所別ギャラリーとして
各部屋をまとめた画像集もこちらからご覧ください。
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