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家づくりブログ

窓・カーテン・ブラインドの工夫 その2

窓・カーテン・ブラインドについて、細かな豆知識やこれからの家づくりに役立つ情報を掲載しています。

種類が多い中で、建築家に選んでもらうメリットなどもあります。

【ベランダからの光

3方が囲まれた狭小地の場合、1Fの奥の部屋は光が届きません。

2Fのベランダの床をグレーチングにして、1Fの屋根を光を通す素材にするとベランダからの光が1Fに届きます。

ここは寝室なのでちょうど良い光量。

朝、こんな感じに明るくなります。

【明かり取り窓】

窓枠の形は決まってるわけではなく、大きさもある程度自由です。

壁に埋め込まれたような窓ですが、これはFIX (開かない)窓 です。

枠を壁の中に見えないように作り、壁と壁の間にガラスがはさんであるように見せています。

窓が部屋のデザインの一部になっています。

【断熱】

昔はシングルでしたが、今はペアガラスが当たり前で、断熱材の性能も良くなってきてはいます。

日本の製品は良い!と皆思っています。

でも断熱に関しては、今の日本の最高基準はヨーロッパの最低基準にやっと届いたレベルです。

「寒さを我慢すること」は体を鍛える、丈夫になると思っている日本人気質と関係しているみたいです。

【窓のこと① 材質】

部屋の暖かさは、50%以上窓から逃げてしまいます。

  • ペアガラス、トリプルガラスなどのガラスの作り
  • 樹脂サッシ、木枠などのサッシの枠の素材

これらによって、寒さは軽減できます。

高価なものもありますが、ランニングコストも考えて選びたいところです。

【窓のこと② 種類】

窓の種類ってどれくらいあると思いますか?

引き違い窓、出窓、天窓、FIXなど50種類程あるんです。

中でも、滑り出し窓は縦型と横型、横型でも上開き、下開き、外開き、内開きと様々。

例えば横型・下開きの場合は、ガラス面がひさしになるので、雨でも換気ができます。

1つ1つの窓に対して、知識と経験から窓を提案してくれるのも、建築家の良さだと思います。

【窓のこと③ 用途】

窓は用途によっても変わります。

内外から見る、換気をする、光を入れる。

特に「見る」に関しては、室内からは立ったり座ったりするそれぞれの目線で。

外からは、隣の窓や通行する人の視線から位置を考えています。

【窓のこと④  位置】

建築家と仕事をしていて、一般の家と違うと思うのは、窓の位置です。

窓の位置を、建物のデザインの1つとして考えています。

普通、はき出し窓以外のほとんどの窓は、部屋の壁に対して真ん中あたりにあります。

  • どの形で作るか?
  • どの位置にあったら建物がキレイに見えるか?

それを、室内からも美しく見える景色とともに考えています。

【ハイサイドライト】

壁の高い位置にある窓のことです。

隣の家の窓がすぐそばにあったり、見たい景色ではないなど、窓を取りにくい時。

逆に、外からの視線を避けたいが明るさは欲しい時、よくこの様な窓を取ります。

部屋からは空だけが見えます。

【ラインを作る】

サッシのはあまり色の種類がありません。

そのため、普通は壁の色に合わせて同系色にしたり、アクセントとして反対色にしたりします。

この家は、窓枠を外観の色に合わせ、窓枠の幅だけ同じ色の壁紙を選び、ラインを作っています。

横に一本のラインが通っていることで、室内がとても広く感じます。

【サッシの枠を隠す】

あまり意識しないかもしれませんが、サッシの枠は意外と目立ちます。

最近、枠の幅が少ない物も製品として出ていますが、その枠を隠して付ける方法もあります。

ここは窓の景色が良い高台の家。

その景色を楽しむために、2階のリビングに窓を並べて連装にして、枠の上下を見えないようにしています。

【外にブラインド】

ブラインドは便利なのですが、お掃除や上げ下げが面倒という方もいます。

でも、室内が丸見えにならず、レースのカーテンのように視線をやんわりさけたい。

そしたら、窓の外にブラインドのようにルーバーを付ける選択はどうでしょうか?

夏の日差しを外で和らげ、暑さを軽減できるという効果もあります。

【下げるブラインドで優雅な空間】

縦型のブラインドは、「バーチカルブラインド」と呼ばれています。

外からの視線や光の調整にも便利です。

素材も、横型のように硬い強度は必要ありません。

布のような柔らかい素材が使えるので、いろんな選択肢から選べます。

下部に重りがあり、チェーンやひもで連なって布が遊ばないようになっています。

 

横型は光の調整にはとても有効なのですが、ちょっと事務所っぽいイメージを受けることも。

そこで、カーテンのような機能的なバーチカルがオシャレで好まれています。

新築の場合は、取り付け金具やレールが見えないよう、レールboxを凹ませて作っておくと目立たず綺麗です。

ここでは、ボックスを作った上部に間接照明を仕込んでいます。

 

ただ、バーチカルは上に上げられず、カーテンのように横に溜まります。

そのため、小さなお子さんがいるとイタズラしてちょっと困る時もあります。

【布製のブラインド】

これは布製のブラインドです。

ブラインドは

  • 部屋に入れる明るさを調整
  • 太陽の日差しを防ぐ
  • 窓の外からの視線をさける
  • 室内の様子を見せないための目隠し

同じ開閉でも、様々な用途に対応しています。

しかも、外気を入れて視線や光の調整ができるのも特徴です。

そんな便利なブラインドですが、素材によって事務所のようなイメージになったり、部屋の雰囲気と合わなかったりします。

布製だと、そのイメージをやわらげ、用途と兼ね備えて使う事ができるので、最近使う方が増えてきました。

 

少し高価ですが、頻繁に変えるモノではありません。

窓に布製のブラインドを選択するというのも、候補の1つです。

【立地の条件によって変わる窓の向きと位置】

ここは2階のLDK。

奥に見えるのが玄関です。

2階が玄関の片流れの屋根の家です。

 

ここは大阪市内の家が建てこんでいる繁華街。

写真の左が南側ですが、3階建てのマンションが建っています。

そうです。

窓がある方側が北側なのです。

普通だったら南側に窓を取るところ、隣との間が狭くしかも3階建て。

南に窓を取っても光が入りにくく、プライバシーも気になります。

北側なら隣の敷地との間隔があるので、高いマンションに当たる光の反射を利用して高窓から光を入れるというプランです。

周りが建てこんでいると思えないような、明るいリビングができました。

 

そして、来客の多いこのお家は1階に玄関を作ると動線も気になるため、外階段を鉄骨でつくり2階を玄関にしています。

 

もちろん内階段もありますが、プランを生かすため、使い勝手や動線を考えて外階段で2階玄関。

北側のマンションを利用して光を高窓から入れるなんて、設計に建築家が入るとプランの考え方が違うよい例です。

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