こだわりのつまったベランダ・テラス・デッキ実例集
部屋からつながるベランダやデッキ、テラスといったスペース。
洗濯物を干したり、気の置けない友人たちとバーベキューをしたり。
作り方や使い勝手によって、部屋を広く見せたり、便利に使えるとても大切な場所ですよね。
今回は、そんなベランダなどを一工夫した実例を紹介します。
家づくりの参考にしてくださいね。
ベランダの工夫実例
まずは、ベランダから紹介します。
ベランダの形状
マンションでは当たり前の形。
でも木造でこういう作りにする所って実は少ないのです。
この家は、2階のベランダを外側に出しました。
設計:芦田成人建築設計事務所
並んだ各部屋で共有でき、布団干しにも便利ですね。
1階の縁側、部屋のひさしにもなり、一石二鳥です。
個室用ベランダ
リビングは視覚の広さを感じさせるためにテラスを作るイメージ。
しかし、個室にそれぞれつけることは少ないのでは?
設計:内田雅章建築設計事務所
布団を干す、室外機を置くなど、個室でも必要なことを考えてみましょう。
小さなベランダでも1つあるだけで使い勝手が違います。
少なくともエアコンの室外機の場所だけは確保しておきましょう。
ベランダの共有
こちらはベランダを共有しているタイプのお家です。
確かに、各個室にベランダを付けると、草花を置いたり、布団を干すのもとても便利。
なにより、床が外に続いて見えるので部屋が広く見えます。
でもそんなに広さや予算が取れないと言う方も多いですよね。
そんな時は、各部屋から1つのベランダを使うよう共有することもできますよ。
ベランダ用オプション①
「ベランダに水洗があったらいいな」と思ったことはありませんか?
家からすぐ出れる場所ですが、別に水洗を付けておくと何かと便利です。
室内に水洗を取ると配置を考えないといけませんが、外部だと取りやすい。
洗濯の時に竿をふく、ベランダにある緑に水をあげる、ベランダを掃除する、などいろいろ使えます。
ベランダ用オプション②
ちょっと見るとコンクリート造に見えるこの家は、木造で傾斜のゆるい屋根になっています。
平らに近いと屋根に葉っぱなどが溜まることがありますよね。
この家では、点検も含め、2階のベランダから屋上に上がるハシゴを付けています。
手前に設置したルーバーのおかげで、外からはデザインの1つに見えるのです。
ベランダの意外な活用法
三方が囲まれた狭小地の場合、1Fの奥の部屋は光が届きません。
この家では、2Fのベランダの床をグレーチング(格子状の蓋)にして1Fの屋根を光を通す素材にしました。
そのおかげで、ベランダからの光が1Fに届きます。
寝室なのでちょうど良い光量ですね。
間接的に柔らかな光が入って、思った以上に明るく快適な空間です。
2階部分はこのようになっています。
狭い敷地を上手く使って、いろいろな要望をコンパクトにまとめています。
テラス・デッキの工夫実例
次は、テラス、デッキを紹介しましょう。
テラスに屋根をつける
テラス部分に屋根をかけて雨がかからないようにすると、晴れの日も雨の日も便利です。
雨が吹き込まないので、天気が悪くても風通しのために窓を開けることが可能。
この家は、屋根をテラス全体にかけ、さらに天窓をつけました。
雨でも外に出たくなるような空間になりますね。
リビングから続くこのテラスは一年中大活躍。
広いテラスが部屋の広さも感じさせてくれます。
屋根の代わりにパーゴラ
季節に合わせてパーゴラはいかがですか?
パーゴラとは、庭や軒先に設ける格子状の棚のこと。
設計:永森建築事務所
冬は暖かさと明るさを取り入れられます。
夏は緑をはわせたり、タープやオーニングで日よけや暑さ対策ができて便利です。
外観のポイントにもなりますね。
テラスの共有
外からは見えないようにしても、室内は開放的な空間が欲しいですよね。
この家は、洗面からバスルームの壁まで石材でつなぎ、一体の部屋を作っています。
設計:HAUS
その外側には広々としたデッキが。
中庭、デッキをリビングと共有して更に同じ空間を広げています。
こんな開放的なお風呂なら1日中入りたくなりますね。
空間の共有
リビングからつながるデッキと緑は気持ちの良い空間です。
そんな気持ちの良い空間をお客様にも見てもらえるよう、内玄関の土間と共有した庭。
訪問してきた方と、室内に入らず庭先のデッキで座って話すことも可能。
便利で気持ち良いスペースです。
趣味のためのテラス
LDKから段差なく出ることができるデッキ。
室内から見ても窓の先に同じ床がつながり、広さを感じます。
そしてここは、家族でアウトドアが大好きな施主が、週一は外で食べたいという要望で作った「ヤキニクテラス」です。
大好きな趣味のためにスペースを作る。
なんとも贅沢な家づくりです。
外にある廊下
昔はよく見た縁側。
今はちょっと懐かしいですね。
今風?に言うと、庭先に出れる短いデッキです。
隣の部屋や外とのつながりができ、便利に使える外廊下ともいえます。
このお家はお友達が沢山遊びに来ます。
この縁側に親子で座っている姿が目に浮かびます(*^-^)
木造3階立ての屋上
市内は狭小地が多く、家が林立しています。
このお家は、3階の廊下部分にハシゴを設置。
のぼると屋上に上がれるようになっています。
敷地は限りがあるけれど、屋上はとても広く気持ちのよいほど周囲が見渡せます。
設置を反対していた奥様が、上がった時に「付けて良かった」って言っていたのが印象的でした。
建築家との家づくりは、こんな特別な要望も叶えられるんです。
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