家づくりによくある疑問・質問・Q&A 11
Q1. 自分たちの予算で要望通りの家が建つのかな?
この2つの要点を知る事で誰にでも判断ができるようになります。
いままで、15年に渡り99名の家づくりを対応させて頂いて来て、その多くの方が最初に心配されていた事です。
その2つはどうやってしたらよいでしょう?
・要望の整理
今思っている要望を出してみて下さい。そして、その要望の優先順位を付けてみます。
その要望ひとつひとつに予算を取ると考えます。優先順位によってかかる予算は変わってきます。
かかる費用がわかれば、どちらを選ぶか?も決める事ができるようになります。
優先順位をつけるには、使う人が誰なのか?頻度はどの程度なのか?
使う人が限られていて、頻度が少ない場合、選択する要望か?
判断がするという事です。
・予算の明確化
毎月払っている家賃から、何となく払えるんじゃないか?という事ではありません。
自分の家の収支を見直して将来に渡って支払いができるか?という金額を出す事です。
ふわっとした予算ではなく、現実的な金額を出し自己資金と住宅ローンの割合や支払い計画をする事。それには、家庭の収支を出す事が必要です。
自分の家のお金の使い方を客観的に見る事はありません。
ネット上のライフプランでも良いですし、専門家に一度見てもらう事も良いでしょう。
かけられる予算がわからないと、出来るかどうか?の判断もできません。
Q2. 住宅ローンはどうすればいいの?変動?固定?
たしかにややこしい住宅ローンですが、自分の借りるローンの種類とポイントがわかれば比較して選ぶ事ができます。
住宅ローンアドバイザーとし15年、お客様のあらゆるローンを探す中で必要な、比較ポイントをお伝えします。
・ローンには種類がある
実は、住宅ローンは色々あります。まずは回数。建売やマンションなど引渡しの時に1度だけのローンもありますし、中古住宅を買ってリノベーションする場合や、自邸のリフォームローンもあります。もっとややこしいのがのが注文住宅です。
特に、土地を買ってから、建物を建てる場合は1度でなく、多い時に4回にローンを分ける場合もあります。
借り方によって住宅ローンも違うし、組み方や種類など内容も違います。
・借りる順番
引渡しの時だけの住宅ローンではない、注文住宅の場合は思ったより複雑です。
土地だけの融資 → 建物契約の際に着手金 → 上棟の頃に中間金 → 完成時に最終融資
と、順番通りに融資を利用しないといけません。
土地と建物の2本の融資になる場合もあります、全体を1つの融資にして、つなぎ資金を使う場合もあり、また、4本に別れるローンも存在します。
・固定と変動
支払総額が決まっている固定金利と、半年ごとに金利が変わり支払い総額が決まっていない変動金利、
何を選ぶかは、今後の経済状況をどうみるか?自分の性格?どう考えるか?で変わってきます。
①良くなる=インフレ=金利が上がる=低い金利のうちに固定する。
②良くならない=金利は低いまま=安い金利の変動にする。
③自己資金に余裕があり、金利が上がった時に対処出来る人は変動。
④少しでも金利が上がると支払いが難しいなら固定。
⑤金利が途中で上がった時に、すぐに対応して借換えなどできるなら変動
⑥一度借りたら家賃のように気にせず毎月決まった金額を払うだけにしたいなら固定
など、ローンには比較ポイントが色々あります。
長く多額を返済する住宅ローンはこれ!という物ではなく、内容を知れば自分で選ぶことが大切です。
Q3. 分譲・建売を見たけど気に入った家はなかったから自由設計にしたい
・誰もが一度は行くハウスメーカー展示場
一応見るけど現実的ではないし、高いとわかってる。しかも、好みの家か?と言われるとちょっと違う。
自分の好みの家づくりはどこでしてるのか?と探す日々。工務店を探したり、訪ねたりしてもピンポイントで「ここ!」と言う所はありません。
・工法や設備
そして、調べてるうちに色々比較するものがわかってくると、比較してわかる物を判断基準にしてしまうようになっていく事が多いです。
本当は自分の好みの家を探しているはずが、工法や設備の比較に移っていってしまうんです。
だって、調べて比較できるものだから・・・
でも、本当に欲しいと思ったのは好みの家ですよね?
・好みの家は頭の中にある
好みというのは簡単に伝えることは難しいですし、好みの家を建ててくれるところを探します。
自分の好みはイメージとして頭の中にはあるけど、「言葉で言ってみて」と言われると難しい。
そこで自由設計にするという選択もあります。
・自由設計の範囲
自由設計とは言う物の、プランの自由だけで好みの家は建ちません。
色々な所で言っている自由には実は範囲があります。
好みの家を形にするためには、自分に合う設計士を探す事が必要なのだと行き着きます。
・探すのは業者じゃない。
家を建てよう!と思ったら、一般的に好みの家を建ててくれる業者、工務店、ハウスメーカーを探しますが。
探すのは建ててくれるところではありません。
家づくりには順番や方法がります。
それを知る事で自分で判断して進める事ができるようになります。
自由設計で家を建てたいなら、施工を探すのではなく、
自分の好みをわかってくれる設計士を探し設計を依頼する事です。
Q4. 土地だけでも住宅ローンを使う事ができるの?
自由設計をしたいと思ったら、設計を依頼する事ですが、設計してもらうためには土地が必要です。
先に土地を買うためには住宅ローンが必要です。
でも、土地のローンを借りるためには、建物の計画や見積りが必要です。
・プランと見積りがないと進まない
住宅ローンはとっても優遇された「自邸のためのローン」だから、しっかりした計画が求められます。
時には施行契約書や申請書を求められる時もあります。
計画がしっかりしているか?を見るためです。
銀行によって揃えるものも違い、順番や審査も違います。
・実はできる
ちょっと面倒ではありますが、計画がしっかりしていれば土地だけのローンは借りる事ができます。
土地だけのローンは借りれないとあきらめないでください。
知らないだけでできるんです。
Q5. 建築家との家づくり何から始めればよいのか分からない。
・設計事務所を訪ねても始まらない
まずは訪ねてみる。でもそこで知ります。設計するための土地がないと始まらないってこと。
しかも、専門家だから訪ねたら何とかなると思っていたけど、何も始まらない。
そう、自分で揃えないといけないってことを知るわけです。
設計事務所は設計が仕事。
土地探しや住宅ローンはできません。
しかも、土地がないとプランも書いてもらえないので、設計を依頼する所も決められないという事になります。
・一番は計画
完成までの期日、無理ない予算、家を建てたい場所、
それに含めて、「自分で考えられることをまとめる事」
家を持ちたいと思った理由、希望の要望、どんな家が好みか?など
ご家族で話し合ってみましょう。理想を共有して
最初に「家を持とう」と思った気持ちがぶれずに進める事ができるように
計画を立てましょう。
・予算の確保(自己資金、住宅ローン確認と確保)
・建築家との家づくりに限らずですが、この家づくりに全体でいくらかかるのか?確認してから設計事務所を探しましょう。
Q6. 建築家にお願いすると費用はどれくれいかかるの?
・おおよそ建物費用の1割くらい
と思ってよいかと思います。家の大きさによって多少は違いがありますが、設計の仕事が大きく変わるわけではありません。
建物費用=施工金額の1割と書きましたが、施工金額は仕様によって大きく変わります。
高い材料や高額な設備を使う事によって建物の費用は上がりますが、それに伴い設計料があがるのも少し違うと思いますし、逆に、設計士が材料や仕様、設備を見直してコストダウンできたのに、設計料が下がるのもおかしいと思います。
ただ、設計は設計図(プラン)だけを書くことが仕事ではなく、設計し、材料や設備などを施主の要望と予算に合わせて提案したり、設計した内容が施工の中で間違いなく反映されているか?監理する事も設計事務所の仕事です。
設計というと、間取りのプラン提案だけと思っている人が多いですが、建築家に依頼した場合、プランニングに6か月、施工管理に6か月、ほぼ1年程の期間、家づくりに関わってくれる事を考えると、施工の1割ほどの設計料は決して高くないのではないでしょうか。
それから、設計事務所によって設計料は違います。
設計の考え方や費用の内容と期間なども多少違いがあります。
建築家に設計を依頼するという事は、設計と施工を分け、建築家を専門家として自分の代理として立ってもらうという事です。
設計施工を分ける事で、材料や設備がなんでも使える事になり、本当の自由設計になります。
そして、設計料はその分の上乗せになるわけではありません。設計料と施工費用を分けて払うだけです。
一般的に、贅沢な特別なものと考えいている人が多いですが、本当は多くの人の家づくりにとって必要な事です。
Q7. 自分たちにはどんな建築家が合うんだろう?
・訪ねて話してみよう
まずは行ってみるのも良いと思います。会って話をしてみたら人柄に触れる事で感じる事もあると思います。施工写真や設計士の写真だけではわからない事も会う事、話す事でわかることもあります。
・写真のイメージだけではない。
ネット上に上がっている施工写真で好みの家だから選ばれることが多いですが、依頼されるから似た家が多いだけで、タイプの違う家も設計してもらえます。
・考え方、相性が大切
何が大事か?というと、実は相性です。
大きな予算を使う家づくり、家を作るという事に対して、何を大切にしているのか?考え方に共感してもらえる事。共有できる事、信頼できる事、わかってもらっていると思える事がとっても大切です。だから相性がとても大事なんです。
写真見てもわからない、建築家にも好みもある、自分と合う人か?そこが一番大事です。
Q8. 住宅展示場やモデルハウスの家は同じように感じませんか?
・なかなか見つからない自分の家
取り合えずどなたもが行く住宅展示場。でも、なんか違う・・・自分の欲しい家はどこに行ったらあるんだろう?
実は家づくりには様々な方法や形式があります。単に、それを探すのではなく、自分がしたい家づくり、大切にしている家への想いをカタチにするためには家づくりの基本を知りましょう。
・「住みたかった」を実現するために
好みの家は自分の頭の中、想いの中にあります。従来の家づくりにとらわれず、探すのではなく、自分で好みを作るという発想に切り替えてみて下さい。
・本当に欲しい家に近づくために
家づくりを調べていくと、工法や設備に目がいってしまします。それは、比較しやすいからです。でも、工法や設備が欲しいわけでないですよね?
この家づくりに込めた思いやこだわりを家という形にするために必要な事は自分でないとわかりません。
単に要望を詰め込んでも良い家にはなりません。
本当に必要なことは家づくりの知識を付ける事です。そして、判断できるようになってから選ぶ、探す事です。自分の好みの家は自分で作りましょう。
Q9. 家づくりは無理のない予算を出すことから始まります。
・まずは予算を正確に出す事
予算を聞いた時に、答えられる予算にほとんど根拠がありません。何となくこのくらい・・・という金額です。賃貸費用の月額などではなく、一生の間長い期間支払う金額です、今だけでなく将来に渡って生活が変化しても支払い可能な、家庭ごとに違う予算金額をしっかり出しましょう。
・そこから家づくりが始まる。
最も大切で最初にしないといけない事が予算を出す事です。
・予算のワク
夢や要望はたくさんあるけど、自分の家庭でその予算がいくらなのか?自分自身で把握する所から始まります。プロのライフプランナーに全体予算の可能不可能、住宅ローンが組めて、支払いできる金額、老後も年金含めて生活資金が残るよう
まずは、借りれるローン額、自己資金を出して、借りれるか確認するところからスタートです。
Q10. 土地or建物?バランスを考えた予算配分こそが成功秘訣。
予算の中で何をどう選ぶかは、その人の要望によります。
①必要な物を先に引く。
やりたことはたくさんあるけれど、予算は限られます。
でも、絶対必要な金額はあります。例えば登記費用、引越、各種手続き費用、印紙、また、新しい家で買い足す家電、家具などです。
それを、全体予算から引いてしまいます。
②残った金額を建物と土地に分ける。
必要な金額の残りが、土地と建物です。
土地に比重が高い場合は土地に!建物にこだわりが高い場合は建物に!予算を多く分けます。
予算は決まっているので、どちらかを選択しないと多分進みません。
先に土地を用意するため、よりよい土地を買うために予算を使い過ぎてしまうという事になりがちですが、先に予算を分けるという事は、先に用意する土地の上限を出すという事です。
引き算した出した土地金額が目標額ですので、この予算で土地、物件を探しましょう。
③必要なものを予算配分する
そして、土地にもいろいろ条件があります。
場所?面積?建物なら住み心地?設備重視?それぞれ費用がかかる事です。全てを選択することはできません。
その費用を振り分け、何を選び、何に配分するか?何により費用をかけたいか?がこだわりです。その計画する事こそが家づくりの秘訣です。
④こだわりを実現するために
立地、面積など条件良い土地は高いです。土地を高く買ってしまうと、建物に残りません。
土地を買うためではなく、家を建てるためという基本を見直して自分が大事だと思うところに予算配分して満足できる家づくりにする事が大切です。
誰しも限りある予算、その予算をどこにどう使うか?予算活かした良い家にするためには予算配分を間違えない事です。
Q11. 「したい・やりたいこと」の整理整頓が良いプランの鍵です。
・こだわりや思いを要望というけど
いくつも要望はありますが、それぞれの要望は同じ大きさではありません。絶対したい事、あったらいいなと思う事、家族全員の要望、頻度が少ない要望、要望は整理することが大切です。
・要望の本質
そして、要望にはどうして?なぜ?誰が?という本質があります。その要望の本質を考えると、そこまで必要でなかったり、子供の年齢によって違ったりします。要望を整理して頻度や使い勝手を含めて考えると要望は最初の形から変わってきます。
・本当に欲しい家に近づくために
建築家との家づくりは、単に要望を全て入れる事ではありません。要望を整理し、その本質を聞取りします。単に要望を詰め込むと、どんどん面積が大きくなったり、増額してしまう傾向がありますが、要望を整理した建築家の提案は、自分が思っている事をコンパクトにしたり、言ってた事と違う形でも良い事がわかったりします。
単に要望を詰め込んでも良い家にはならない、本当に必要な要望を整理してそれに沿って家づくりする。
家づくりをする人にとって、
絶対必用なポイントがわかる
2つの勉強会