【デザインで玄関の広さを演出する】
2019-07-15|玄関
目次

広い玄関は欲しい空間ではありますが
他の部屋の面積も考えると
思っているほど広く取れない事もあります。
■床下まで収納を作らず浮かせる。
まず、床を見せる事。
収納は意外とたくさん必要な玄関ですが、
単に多くほしいと壁一面に収納を作ってしまいますが
狭い空間である玄関に壁一面の収納は圧迫感も感じ
狭さを強調してしまします。
ただ、収納は必要。
そこで、床の下まで付けず収納を少し浮かせて作ります。
床が続いているように見える事で、
部屋の面積を想像でき広く感じます。
■天井、床部分に間接照明を入れる
そして、その奥行感を更にupするのが間接照明です。
単にオシャレ感だけでするのではなく
普通は暗い部分が奥が明かる事で
感じる広さもupします。
それだけでなく、宙に浮いた収納も軽い感じになり
軽い印象が広さも感じさせます。
収納量は減りますが幅がムダにならず、
使いたい位置の収納になる事も使いやすさにつながります。
もちろんオシャレな感じもしますし、
ワンランクアップの空間にもなります。
■手前から奥に向けて一列に収納をつなげる
浮かせた分、量が減った収納を長さでカバーする演出です。
手前から奥にかけて
一直線の収納と、
上下の収納の間に空間がある事で
壁の位置がハッキリわかり
収納があっても、奥の壁の広さをしっかり感じるので
狭いと感じません。
真っ直ぐつながっている収納自体も
広さを感じる演出にもなっていて
さらに、奥行も深く感じるので
横に縦にゆったりとした印象になります。
■奥の壁を反射する鏡面の素材を使っている
収納がぶつかる奥の壁。
そこを鏡面にしています。
一直線につながる長い収納が移って
更に奥に長くつながっているように見える演出です。
反射で光る素材は高級感も感じますし
その他の材料とのバランスもありますが、
色や大きさで、部屋に対する質量がちょうどよく
奥に重さを感じ、落ち着いた雰囲気と
ちょっとした重厚感も感じる演出にもなります。
■光を入れる大きな窓を作っている
そして、窓。
玄関はどうしても暗くなりがちです。
そこに、大きな窓を作る事で
明るさを演出。
明るさは何より広さを感じるアイテム、
それを利用するためもあり、
この窓の外は小さな坪庭になっていて
部屋と階段からも坪庭を見えるように設計
直接外ではなく、防犯も兼ねて、
庭の緑が玄関に見えるのは
何よりの演出です。
■ポーチと床の段差を低くしている。
もう一つは、床の高さ。
通常は「框」(かまち)があり、少し高くして上がるようにしていますが、
低めに作っています。
段差がある事で、仕切りを感じるため、
床が切れたところまでが床になり狭さを感じるのを
段差が少ない事で、部屋を分断するような空間にならず
つながりを感じる事で広さを感じるようにしています。
この家の玄関は面積的には
広いとは言えませんが
とても広く感じる玄関です。
そのひとつひとつが
建築家のち密な考えから
広さを感じる演出になっています。
【建築家ならではのプランニング】
空間をどう利用するか?を意識したプロのプランニングで家づくりを!
自分の要望だけでこうしたプランはできません。
要望を整理し、誰が、いつ、どの程度の頻度で使うか?など
その家族の生活や使い勝手に合わせて
聞き取りした要望を提案に変えてくれるのが
建築家との家づくりです。
空間デザインがわかる建築家だからこそ、
平面だけでないプランが実現するし、
空間のムダをなくし
プランニングや材料を考え
必要なコストダウンをする事で
導線を意識した使い勝手の良い家が
予算内できます。
場所別ギャラリーとして
各部屋をまとめた画像集もこちらからご覧ください。
家づくりのご質問はいつでもどうぞ。

