【デザインで玄関の広さを演出する】狭さを感じさせないアイデア集
リビングなどを広くとることを考えると、どうしても玄関は狭くなりがちです。
でも、デザインをちょっと工夫するだけで、同じ面積でも広く感じさせることは十分できるんです。
今回は、広く見えるアイデアを盛り込んだ玄関を紹介します!
ポイント①収納を浮かせる
まず、広く見せるためには床を見せること。
大きい収納は必要ですが、単に多く取ろうとすると壁一面に作ってしまいがちです。
狭い玄関に壁一面の収納は、圧迫感を感じ、狭さを強調してしまいます。
だからといって収納を作らないわけにはいきません。
靴は、用途や季節によっていろんな種類が必要です。
夏のサンダル、冬のブーツ、雨用のレインブーツ、冠婚葬祭用の靴。
これらを家族分用意すると、相当な量になるので、収納量はたくさん欲しいものです。
そこで、床の下までつけずに、かつ上下に収納を分けて少し浮かせて作りました。
床が続いているように見せることで、部屋の面積を想像でき広く感じます。
ポイント②天井・床部分に間接照明を入れる
奥行き感をさらにアップするのが間接照明です。
単にオシャレな感じを出すだけではありません。
通常暗い部分が明るくなることで、感じる広さがアップします。
宙に浮いた収納も軽く感じられます。
収納量は減りますが、幅はムダになりません。
ワンランク上の空間の出来上がりです。
ポイント③手前から奥に収納をつなげる
浮かせた分、量が減った収納を長さでカバーしています。
手前から奥にかけて一直線の長い収納。
さらに収納の上下に空間があることで、壁の位置がハッキリとわかります。
収納があっても奥行きがわかるので、狭さを感じさせません。
収納そのものも広さを感じる演出になっていて、ゆったりとした印象になります。
ポイント④奥の壁を反射する鏡面の素材
収納がぶつかる奥の壁を鏡面にしています。
長い収納が鏡に映って、さらに奥に長く見える演出です。
光る素材は高級感も感じられます。
鏡があるだけで、落ち着いた雰囲気と重厚感を感じる演出にもなるのです。
ポイント⑤光を入れる大きな窓
玄関はどうしても暗くなりがちです。
そこに大きな窓を作ることで、明るさを演出。
明るさは何よりも広さを感じるアイテムです。
この窓の外は小さな坪庭になっていて、部屋と階段からも坪庭を見せるように設計しました。
玄関の両サイドの壁は狭くても片側が窓で坪庭の緑が見えることで、目線が通り広さを感じます。
ポイント⑥ポーチと床の段差
床の高さも広さを感じさせる工夫の1つ。
通常は「框(かまち)」があり、少し高くして上がるようにしますが、この家では敢えて低めに作りました。
段差が少ないと部屋を分断する空間になりにくく、つながりを感じられます。
このおかげで、広さが感じられるのです。
この家の玄関は、面積そのものはそれほど広くありませんが、とても広く感じます。
建築家の1つ1つの緻密な考えから、広さを感じる演出が作られています。
玄関のアイデアについてもっと知りたい方はこちら
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