堺市の予算を抑えた戸建て建築:こだわりの本格サウナを取り入れた憧れの住宅
2019.11.15 新しい家づくりスタート
大阪市 生野区 お住まいのご夫婦の家づくりが始まります。
土地さがしからの家づくり、場所は堺市にある鳳という駅周辺をご希望ですが、まずは資金計画 。
皆さんは「家づくり」を考えた時に何から始めるでしょう?
近くの住宅展示場?家の見学会?
家づくりを進めて行く明確な方法や進め方はありません。
だから、みんな迷いながら色々調べたり、見学に行ったりしながら手探りで始めるわけです。
でも、それをする前に、どんな家に住みたいのか?そもそも家をどのように考えているか?ご夫婦の考え方も違います。
予算もあります。
家に対する要望を出す事、かけられる根拠のある予算を出す事が大事です。
このご夫婦にもその2つをしてもらいました。
そして、その結果を元に方向性を決めて土地探しをスタートしました。
2019.12.15 土地探し
昨年スタートした土地探し。
予算から必要な費用を引き、逆算して残る金額を土地と建物に割り振りする事で、予算に納めていきます。
いくつもの土地を見る事で、自分がこだわるポイントもわかり、相場観が身についてくると見た土地が良いか悪いかわかるようになります。
そして、時間を決めて土地を探す事。
土地だけを買うわけではなく、建物を建てるための土地です。
時間をかけて延々と条件に合う土地を探し続ける事はプラスではありません。
ほとんどの人は賃貸にお住まいです。
新しい家に住むまでの賃貸料も予算のうちです。
1年間土地探しをする事で、およそ100万ほどの賃貸料がかかってしまします。
土地は条件なりの金額が付いています。
お買い得という事はありません。
どんな条件を一番に考えるか?優先順位をつけて外せない条件の中から候補地を探していきます。
2020.2.1 3回目の土地探し
良いと思える土地が見つかりましたが、全面道路が私道だったり、奥の家の庭木などがかかっている事など、気になる要素があり別の土地を選ぶことにしました。
土地には色々チェックポイントがあります。
隣の土地との境界、地盤、建物の面積をどのくらい取れるか?価格、道路、駐車場が作れるか?高さの制限など、単に見ても判断が付かないところは、こちらで調べたりして不確定要素をクリアにしていきます。
- 古家がある場合は解体費用
- 地盤が弱い場合は地盤改良費用
- 段差のある土地の場合は駐車場を作るための掘削などの費用
かかる費用がわかれば土地の価格にプラスして考えれば良いのです。
単に見ただけの状態で価格を見ても、建物を建てるためにあとどのくらい費用がかかるか?を試算するのが大きなポイントです。
マイナス面がある土地でも、価格が安く、マイナス面に対して予算をかければクリアできるならば候補地になります。
2020.2.21 土地が決まりました!
迷いもいろいろあったと思いますが、ここ!という土地で進める事になりました。
土地を買います!と決めた時、まずは「買付証明」という物を出します。
条件や買いたい価格などを入れて出す書面です。
出すためには住宅ローンがちゃんと借りれるという事も示さないといけません。
だから、土地探しをしつつ、住宅ローンの審査も進める必要があります。
住宅ローンの申込みや手続き、担当者とのやりとりなども弊社で行いますので、ご本人には申込書の記入や必要資料を送って頂くだけです。
最近はご夫婦で住宅ローンを借りる事も多く、審査も一緒に受けて頂き、無事通っていました。
いよいよ、次は設計コンペです!
2020.3.18 設計コンペヒアリング開催
本日、設計コンペのヒアリング。
忙しい施主様ですので、今回はお仕事終わり、帰宅後からのヒアリングでした。
5つの設計事務所の方々に来て頂き、施主宅でのヒアリング。
今回は各事務所、それぞれ2名ほどの参加のため、リビングがめいっぱい!
施主様も含めて13名です。
ヒアリング前には建築地も見ていただき、施主様の要望をまとめた資料にて質疑が行われました。
要望はそれぞれありますが、文字と言葉にはニュアンスの違いもあり、質疑の中で施主様の想いを感じて頂く事がヒアリングの大切なところです。
次回はそれぞれの設計事務所によるプレゼンテーション。
同じ建築地、同じ条件、同じ時間のヒアリングの内容を経て、いったいどんな間取りが出てくるのか?
プレゼンテーションがとっても楽しみです。
各設計事務所の方々!どうぞよろしくお願い致します。
2020.4.4 設計コンペプレゼンテーション!
前回のヒアリングから2週間、本日はいよいよプレゼンテーションです。
皆さんマスク姿でのプレゼンテーションでした。(^_^;)
① グランデザイン一級建築士事務所 「照ルマエハウス」
お風呂にこだわった要望があってのネーミングです。
等級3の適合含め、高気密高断熱を意識し、外観はお店のような可愛らしい外観。
土地の向きから敷地にさす明るさを考慮し、将来を考えて1Fリビングの提案。
土間とLDKが融合したプランニングです。
② H+M アトリエ 「インナーガーデンのある住まい」
外観からは普通の3階建てに見えますが、その名の通り1Fは土間と庭が外部空間になっていて2重玄関のような作り。
DIYがしたい、バーベキューがしたいという施主の要望を兼ね備えたプランニングです。
③ 建築+α設計 「 斜め袖壁のある家 」
施主の要望を全て叶えるために考えたのは、室内の壁を斜めにしきる部屋割り。
光の向きや用途を考えた結果です。
プライバシーを守るために、あえて北側に開きバルコニーを1,2階に取ったプランニングです。
④ TUKURU建築設計舎 「箱の中の豊かな世界」
コストを含め、動線やメンテナンスも考慮し水回りを1Fに配置、坪庭を様々な部屋から見えるように工夫。
広い土間に自転車やバイクを入れる事ができ、2Fは使い勝手のよいLDK、そして形状は木造3階建てながら陸屋根での提案です。
⑤ 松田正義建築設計事務所 「ひろがりのあるいえ」~人が集まる中庭~
厳しい土地の条件を天空率をもって計算し、中庭を最大限利用でしたコの字型のプラン。
1Fの中庭を3Fまで利用しつつも外観はプライバシーを考え閉じた形。
人が集まれる広い間取りは1Fの中庭と土間を利用できる作りです。
長く集中して受けないとならないプレゼンテーションですが、終わった時に施主様は「短く感じました。」と言っておられました。
そして、「設計コンペ受けてよかった!!(^^)」とご夫婦で言われていたのがとても嬉しかったです。
5つの設計事務所が真剣プランを目の前でプレゼンしてくれる、そんな事はなかなかありません。
設計事務所の建築家さん達も、多くの建築家の中から5名に選ばれた方々。
1週間後には結果が出るわけですから、個人事務所で受けるプランニングとはまた違う緊張感だと思います。
プレゼン後にそれぞれのプランを並べて余韻に浸っていた施主様ですが、「迷って決められるかしら?」と贅沢ながら満足しておられたように感じます。
ある程度決められた時間の中、また、忙しい中で、素晴らしいプランニングを頂いた建築家さんには毎回感謝しかありません。
ありがとうございます。
お一人だけが選ばれる事に毎回申し訳ない気持ちです。
施主様のお返事まで、今しばらくお待ちください。
2020.4.10 建築家決定!
プレゼンテーションから一週間、5つのプランを検討した結果、H+Mアトリエさんがこのプロジェクトの建築家に決定致しました。
素晴らしいプランをご提案頂きました各設計事務所の方々に感謝致します。
本当にありがとうございました。
2020.4.14 4.25 zoom打合せ
初回打合せ、2回目の打合せもネットで三者をつないで致しました。
図面を共有してもらっての打合せは、意外と図面が見やすく、三者で同じ画面を見ている事や、それぞれの顔を正面から見てのできるので良いと思う所もありました。
「ここ!」などと言いたい時は画面共有している人しかできないのは少し不便でしたが、集中した打合せが出来る事も良い点かと感じます。
設計コンペの図面をある程度施主の要望に変更したので、まずは概算を取る事になります。
次回打合せまでに、数社の工務店に見積り依頼して、予算を確認します。
施主様、少しお待ちください。
2020.5.29 初めて設計事務所で打合せ
今日は初めて設計事務所で打合せしました。
自宅兼事務所の建物なので、建築家の建てた家として見学も兼ねての打合せでした。
神戸の山の中腹にあり、眺めや周りの緑が素敵なところにありました。
近隣の家と比べて (;゚Д゚) 明らかにちがう!!
本当に素敵な家でした。(逆光でよくわからない・・・・汗)
やっぱり設計の入った家って違うな~と思いましたし、お客様も実感されたようです。
実際いろいろなところ、部材などを説明してもらい、具体的に見ることで、とてもよくわかります。
今日の打合せは、概算見積りが出たのでその内容と照明やコンセント、仕様の確認です。
概算はあくまで概算なので、盛り込んだ要望を整理して、少し減額できるようなポイントも確認しました。
次回の打合せは施主宅の予定です。
次回は、基本設計の再確認。
そして詳細設計に進みます!
2020.7.4 地盤調査完了!
6月24日に、土地の地盤調査を行いました。
プランが3階建てという事もあり、地盤改良が必要になる確率が高いと思っています。
事前に、H+Mアトリエ設計事務所さんに、配置図を送ってもらい、ポイントを決めての調査です。
通常は四隅と中央の5ポイントくらいで調査会社に依頼します。
そして、本日結果が届きました。
地盤はしっかりしていて、べた基礎での施工で大丈夫との考察で安心しました。
地盤改良が必要という結果が出る事も多く、最初はその費用も予算として入れています。
今回は必要なかったので、減額する事もできますし、その予算を建物にかける事もできます。
施主様もホッとしたと思います。
良かったですね。
2020.9.26 地鎮祭していますか?
土地の神様に「宜しくお願い致します。」という気持ちを込めて着工の前にする地鎮祭。
最近は地鎮祭をしない事が多いと宮司さんがおっしゃっていました。
地域の神社にて施主が依頼して行います。
工務店さんが手配する事などもありますが、私はやはり施主自身がお願いすることが大切だと思っています。
ご家族も一緒に地鎮祭を行いました。
笹を四隅に立てたテントなどの御用意は工務店さんが用意してくれました。
祭壇にお供えを祭って地鎮祭のはじまりです。
四隅のお清め。
宮司さんがお祓いしていきます。
そして、かりそめの儀。
設計が土地の草を刈り、施主が土地を掘り、宮司が鎮め物をおさめ、工務店が土をかけて手掛ける。
一連の家づくりの流れを表して祈願します。
お供え物を飾った祭壇にさかきをそなえ、ここに住むことのご挨拶と工事の無事を祈ります。
地鎮祭が少なくなったと言われるようですが、家を作って住むというのはとても大きな事です。
形だけという事ではなく心構えが変わる気持ちがするいつも身の引き締まる祭事です。
地鎮祭が済むとすぐに着工。
さあ、いよいよ建物の施工がスタートしますね。
2020.10.15 土地ローンと建物ローン、2つに分かれた住宅ローン申込み
本日は金消契約。
銀行との融資契約です。
弊社では、施主宅に来ていただく事が多いです。
ニュースで話に出ている捺印廃止。
驚く事に銀行では既に取り入れられていました。
ネット登録して契約を完了させる形。
今回初めてでしたが、無事進んでいます。
担当者の方には夜分にお世話をおかけします。
ありがとうございます。
決済は、金消契約から数日後。
しかし、現場は既に始まっています。
基礎を作る前に地盤を掘ったところ、以前の家の基礎が出て来て、連絡を受けて駆け付けました。
大量ではなかったため、工務店で御対応頂き一段落。
ホッとしました。
個人間売買だと土地に瑕疵担保も付いていないので、何かあったら買主の持ち出しになります。
驚きましたが、良かったです。
そして、きれいに基礎配筋をうつ用意ができています。
発掘調査現場のような感じ!
いよいよ本格的に始まります。
配筋検査は今月末を予定しています。
2020.11.18 上棟式を行いました。
気持ち良く晴れた秋の一日、上棟式を行いました。
工務店さんにご用意頂いた式台に御幣を飾り、施主様、工務店さん、建築家さんなど関係者だけでお祝いをします。
そして、祭壇に祈祷して家の四隅を清めるため、施主様と現場監督さん、棟梁の3名でお塩、洗い米、お酒を持って回ります。
お式の最後は施主様から大工さん達に、無事怪我無く宜しくお願い致します。という気持ちを込めてご挨拶頂き、設計のH+M アトリエさんには乾杯のお言葉を頂きました。
自分の家を建ててくれる大工さん達に直接ご挨拶する機会はとても大切だと思います。
お仕事とはいえ大工さんも嬉しいですし、「よし!しっかりやるぞ!」って改めて思いますよね。
式が終わってから、まだ階段が出来ていない2、3階にハシゴで登ってみました。
周りに3階建てが少ないこともあり、結構遠い山など見えて景色が良く気持ちよかったです。
私もお祝いの御品を頂きました。
かわいい家の形のタグが紅白のひもで飾られていて、施主様がご用意した時の気持ちが伝わります。
簡略した形ですが、上棟式を行わない事が多くなった昨今、こうした一日をお祝いする事はとても大切だと改めて思いました。
2020.12.26 今年最後の現場打合せ
今年の最終打ち合わせのメインは、2階のLDK、キッチンカウンター兼、ダイニングテーブルです。
位置や大きさ、部屋の間取りを考えて、最終チェックしました。
設計のH+M アトリエさん、単に収納というだけでなく、物の位置を考えて、収納の割り振りも提案して下さって施主様も感動してました!
3階も部屋が仕切られて、各部屋が出来ていました。
廊下兼、収納になるところから、旦那様が撮影中。
ご夫婦で窓からの景色を見ながら完成を楽しみにしてる様子。
何とも微笑ましいです。
施主様、H+M アトリエさん、工務店、千代田商会さん、本年はご縁を頂き、ありがとうございました。
来年もどうぞよろしくお願いいたします。
2021.1.23 現場打合せの大切さ
今年初めての現場打合せ。
外壁も仕上がり、玄関周りも随分仕上がっていました。
建築家の入った家づくりは、図面だけではわからない部分や、実際の体感を含め、現場打合せが必ずあります。
通常の家づくりでは、こんな現場打合せはないと思います。
図面上で確認したところも、実際、見て感じる事で図面と違うところがあるからです。
そんな場合、施主様と共に現場で打合せする事で、変更が出来るところは大事だと感じます。
今回も、ダイニングテーブルをオリジナルで作る事になっていた大きさ、場所、高さなど、実際現場で体感出来る事で微調整ができました。
また、途中で現場で打合せできるからこそ、認識の違いも調整が可能です。
様々な材料や仕様がある家づくりにおいて、現場で打合せする事の大切さをいつも感じます。
もっと、この家づくりの方法が一般的に広まる事で後悔する人が少なくなると思います。
2021.3.4 現場打合せ
今日は現場での打合せです。
ダイニングテーブルは既製品ではなく、キッチンをぐるっと囲むような形で作っていただいています。
こんな形、既製品では絶対に手に入りません。
お家にピッタリ合わせた家具を設置してもらえるのも、家づくりの良さです。
全員で真剣に打合せしている様子です。
2021.4.20 施主検査
ようやく施主検査の日がやってきました。
施工、設計の検査が終了した後、引渡前に施主様に直接お家を確認していただき、気になるところがないかチェックしてもらいます。
表札の取り付け位置を確認中です。
こんな素敵なサウナが出来上がりました。
洗面所には、洗濯物をかけられるポールを設置しました。
天気が悪い日は、ここで干すことも可能です。
部屋の片隅に、作り付けのデスクも設置しています。
家でちょっと仕事をしたりするのに、便利なスペースです。
キッチンはこちら。
よく見ると下の箱部分と上の天板だけで構成されているので、自分で作ると実は思った以上に安くできるのです。
既製品を買うと高くつきますが、これならお気に入りのキッチンが低コストで作れます。
あえて扉をつけないことで、ゴミ箱やカゴなど、自分で自由にカスタマイズできるのがポイント。
先ほど作っていたダイニングテーブルはこのように仕上がりました。
料理を作りながらでも座っている家族とも会話がしやすく、配膳や片付けも短い導線でラクにできます。
階段を上がってすぐのところには、洗面も設置しました。
来客時にも便利ですし、すぐ隣のトイレの手洗い場も兼ねています。
こちらは3階の廊下です。
廊下の左側には3枚の引き戸で大きな収納を作りました。
19坪という決して広くない土地でも、デッドスペースをフル活用することで、広々とした空間が生まれます。
手すりがとてもオシャレです。
2021.4.25 引渡
無事施主検査も終わり、ようやく引渡の日がやってきました。
隣との境界は、ちょうどブロックの真ん中。
その境界がわかりやすいよう、真上に板の壁を設置しました。
壁の内側には、サウナ用の水風呂があるので、見えないように高めに作っています。
家の正面には、引き戸をつけました。
広い土地ではないので、前にも塀を作ると圧迫感が出てしまいます。
このような引き戸にすれば、中に車を停められるだけでなく、子どもができた時に中で遊べるスペースを作れるのです。
完全に1枚の扉で空間を仕切ると、一部屋とカウントされ固定資産税に影響してしまいますが、格子状にすることでその問題をクリアしつつも間仕切りとしての機能を持たせることができます。
2021.12.18 点検
引渡から約半年後。
点検にお伺いしました。
すっかりこのお家の生活にも慣れ、作り付けのデスクもバッチリ活用されています。
ご自身で使いやすく、棚も設置されていました。
玄関のスペースには、太陽の塔。
ここは、サウナと水風呂です。
外側に見えるのが、先ほど紹介した隣との境界の壁。
すごく贅沢で素敵なスペースが出来上がりました。
憧れだったサウナ生活、満喫されているようです!
これからもお家での暮らしを楽しんでくださいね。
これから家づくりを考えている人、必須の2つの勉強会です。
家づくりをする人にとって、
絶対必用なポイントがわかる
2つの勉強会