【キッチンとリビングの配置】ステップフロアでつながる2つの空間
最近はLDKを1つの部屋として作ることが一般的。
ただそうなると、それなりのスペースが必要です。
狭い土地に建てようとすると、LDKだけで1階分を占めてしまうことも。
建築家との家づくりでは、LDKをひとまとめにするという概念をとっぱらうことで、こんな面白いレイアウトができるのです。
スキップフロアでつながるキッチンとリビング
この家は、スキップフロア。
右奥の階段の後ろが玄関です。
ここから半階上がったところがリビングで、奥のタイルの壁がキッチンです。
キッチンは半階下がったところにあります。
そう、テーブルと椅子が置いてあるダイニングが見当たらないのです。
工夫したポイント①キッチンの高さ
キッチン前にはL字カウンターがあり、カウンターがダイニングを兼ねています。
朝は忙しく、朝食を作る親と子どもが一緒にテーブルでゆっくり食べている時間はありません。
そこで、リビングの床を椅子代わりにして床に座り、作っている母親と食べている子どもが同じ目線で話ができるようにしました。
座った時にキッチンにいる人と目線が合うようにキッチンの床を半階低くしています。
- 揚げ物など温かいものを出すとき
- 調理していてすぐに一緒に食べられないとき
など、座って食べている人と調理している人が、向かい合って話ができるのも良いですね。
全員が座った場合も横並びではなくL字になっているため、顔を見て話せます。
工夫したポイント②ダイニングテーブルを置かない
通常あるダイニングテーブルがないと、リビングスペースが広く使えます。
テーブルはもちろんですが、意外と場所を取るのが椅子。
後ろに引いて座ったり立ったりするので、椅子を引くためのスペースが必要です。
ダイニングセットを買う費用も必要ないのでコストダウンにもなります。
向かい合って座りたいときは手前のテーブルで食事します。
このテーブルはキッチンカウンターと同じ素材で作ったものです。
キャスターが付いているので移動もラクなのが特徴。
工夫したポイント③キッチン収納
キッチンバックには通常使う食器類を収納。
右にある入り口はパントリーです。
キッチンはストック食品や時々しか使わない食器、家電などしまいたいものが多いので、少しのスペースでもパントリーは助かります。
使う頻度を考えて、収納の場所と量を決めましょう。
あまり大きく作りすぎても、部屋が狭くなったり、余計な物を買いすぎてしまいます。
パントリーの横には3つの木の棚を設置しました。
その下は少しへこんだスペースで、ウォーターサーバー専用置き場があります。
意外と場所を取るので、最初から定位置を決めて置く場所を作りました。
必ず使う物がある場合は定位置を決めて、設計段階で伝えましょう。
一から作る家だからこそ、自分たちにピッタリの収納が作れるのです。
工夫したポイント④あえて作った和室
洗濯物をたたむスペースとして、子どもの具合が悪いときに目の届く場所として、和室は使い勝手の良いスペースです。
マンションの場合は床がつながりそのまま和室になっていますが、この家のように、段差を付けるととても使いやすくなります。
壁がなくても部屋で空間が仕切られ、雰囲気も変わります。
段差を椅子のようにして座ることもできるので、小上がりの和室は意外と使いやすいスペースです。
【建築家ならではのプランニング】
空間をどう利用するか?を意識したプロのプランニングで家づくりを!
自分の要望だけでこうしたプランはできません。
要望を整理し、誰が、いつ、どの程度の頻度で使うか?など
その家族の生活や使い勝手に合わせて
聞き取りした要望を提案に変えてくれるのが
建築家との家づくりです。
空間デザインがわかる建築家だからこそ、
平面だけでないプランが実現するし、
空間のムダをなくし
プランニングや材料を考え
必要なコストダウンをする事で
導線を意識した使い勝手の良い家が予算内でできあがります。
家づくりをする人にとって、
絶対必要なポイントがわかる
2つの勉強会