【こだわりのトイレ】後悔しない作り方
トイレは1日に何度も利用するとても大事な場所。
家族だけでなく訪れた人も利用するので、小さな部屋とはいえこだわりたいですよね。
今回は毎日使うトイレを快適にするためのアイデアです。
トイレ作りで気になるポイントは?
まず、トイレを作るとしたら何が一番気になるかお客様に聞いてみました。
その結果がこちら。
- 使い勝手(便器の種類や手洗いのタイプ)
- 掃除の事(室内の素材や機器)
- 部屋としての作り(他人が使う事、個人的な好み)
では、それぞれの作り方のポイントを紹介しましょう。
悩み1:使い勝手の良いトイレにしたい
トイレというのは、使用する時間は短いものの、絶対に必要になる大事なところ。
毎回使うたびにストレスを感じる作りは避けたいですよね。
選ぶ種類によって、使い心地やメリット、デメリットは変わってきます。
便器の種類
便器の種類は、大きく分けて2つあります。
- 以前からよくあるタンク式のトイレ
- 高機能でスッキリとしたタンクレストイレ
選ぶポイントとしては、使い勝手を優先するか、価格を優先するかです。
純粋に、多機能になるほど価格は上がります。
トイレとして使えるのであれば、細かい機能は必要ないからできるだけコストを抑えたい。
このような方の場合は、タンク式のトイレが良いですね。
また手洗いとして使いたいという方も、タンク式のトイレがおすすめです。
きれいな水で手を洗い、その手洗いに利用して溜まった水を次回流す際に利用するので、とても合理的。
節水にもなります。
一方で、便器の後ろに手洗いがあっても届きにくい、少し手を洗いにくいという方ももちろんいます。
また、座ってトイレを済ませた後、わざわざ後ろへ振り向くことなく、そのまま前や横に手洗いがあったほうが楽という方も。
タンクがないほうが高級な感じがする、おしゃれな手洗いを作りたいなんて意見もありますね。
そんな場合は、少し価格は上がりますがタンクレストイレを選ぶと良いでしょう。
また、機能だけでなく便器が占める長さも重要です。
タンク式の場合、タンクがある分、便器部分が前に出てきます。
他の部屋との兼ね合いで、奥行きのないトイレになる場合は、タンクレスしか選択肢に上がらないことも。
実際に座って使うシチュエーションを想像してみるといいですね。
機能
トイレによって、ついている機能は様々です。
- ウォシュレット
- 温風
- 汚れが落ちやすい
など。
タンク式で、ウォシュレット一体型は少ないので、最近は多機能なタンクレストイレを選ぶ方が多くなりました。
ついている機能によって値段も変わるので、どれくらいの予算で作るかも気にしておきたいポイントです。
手洗い
タンクレストイレの場合、手を洗う場所を作る必要があります。
このような手洗いなら、薄くて邪魔になりにくいですね。
これよりも、もっと邪魔にならないようにするには、手洗い場を壁に埋め込む方法もあります。
そうすると、面積の取りづらい狭い空間でも、邪魔になりません。
ただ、タンク式の場合はトイレと配管を1つにできますが、別に手洗いを作る場合、そのための水栓を設置する必要があります。
その分、少し費用がかかってくるというデメリットが。
そのような場合は、トイレの外に手洗いを作ることで、お客さんが来た時のちょっとした手洗い場と兼ねられて便利に使えます。
最近はこのタイプが結構増えていますね。
特に2階にもトイレを設置する場合は、小さな洗面台も兼ねてトイレの外に作れば、掃除の時などもわざわざ1階から水を運ぶ必要がなくなります。
収納
トイレの中に収納したいものといったら、トイレットペーパーや掃除道具、タオルなどでしょうか。
先ほど紹介したトイレの場合、小さな手洗いがあることで、その下にブラシやペーパーを置けるスペースができます。
棚を作る方もいますし、もっと簡易な収納スペースを作る方も。
反対に、生活感が出ないよう敢えて棚は作らずに、トイレの外に収納スペースを確保する作り方もあります。
一番考えておきたいのは、トイレットペーパーの置き場所。
スーパーで買ってきた1袋をそのまましまうのか、使う分プラス予備だけ置いておくのか、それによって必要なスペースが変わってきます。
また、最近はAmazonやコストコなどで大量買いする方もいて、その場合は最初から外に置くという場合も。
それなら収納スペース自体はかなりコンパクトにしても良さそうです。
悩み2:掃除のしやすいトイレにしたい
毎日使うだけあって、汚れが気になるトイレ。
お客さんが使うこともあると、尚更清潔さは重要です。
できるだけ、簡単にキレイが保てる空間にしたいですよね。
工夫①床から離す
通常、トイレの配管は床から通すので、便器そのものが床に接していることがほとんど。
水を流せば、そのまま地下に流れていきます。
でも最近は、便器を壁に設置することで床を拭きやすくなっているタイプも増えています。
マンションに多いタイプです。
汚れが溜まりやすい便器と床との境目がないので、サッと拭くだけで掃除が完了します。
工夫②床や壁の素材を工夫する
掃除しやすい床といったら、やっぱりビニル系の床。
ウェットシートなどでふき取りやすい素材にすれば、汚れが床につきにくくなります。
また最近は、段差やレールをつけず、廊下の床とトイレの床を同じ素材にしてつなげる方も増えています。
どの部屋も引き戸にしてレールをなくし、全部同じフローリングにすることで、見た目がスッキリするんですね。
また、段差がないことで掃除もしやすくなります。
匂いが気になる場合は、エコカラットのような脱臭機能をもつクロスにしても良いでしょう。
工夫③汚れのつきにくい便器にする
掃除をしやすくするのも良いですが、最初から汚れにくいトイレを選ぶというのもポイント。
最近は、泡で自動的に掃除してくれるトイレというのも登場しています。
毎日ゴシゴシブラシでこする手間がないので、忙しい人にピッタリです。
工夫④掃除グッズを工夫する
シートで拭くだけ、使い捨てブラシを使う、ブラシ自体がきれいじゃないから置きたくない。
何を使ってトイレを掃除するかは、人それぞれです。
使うアイテムそのものは、自分の使いたいアイテムを使えばOK。
自分が使いたい掃除グッズをしまっておくスペースをしっかり確保しておきましょう。
悩み3:1つの部屋としての作り方を知りたい
トイレを設置する場所や中のデザインも迷うところ。
誰がどのようなシーンで使うかを想像するのが大事です。
設置する場所
2階建てだと、2か所につける場合も多いです。
お客さんが使うから、1階のトイレはウォシュレット付、2階のトイレは家族だけだからコストを抑えて安いタイプに。
そうすれば、必要な箇所に予算を抑えて作れます。
介護する人がいる場合は、廊下だけでなく、部屋からも入れるようにすると便利ですね。
窓や棚
最近はスマホをポケットに入れたまま持ち込む人も多いので、ちょっとした棚をつけておくほうがいいですね。
窓に関しては、換気のために欲しいという人もいれば、換気扇があるから別にいらないという人も。
掃除のしやすさや、部屋のデザインで好きに選んで問題ありません。
デザイン
機能だけでなく、見た目も気になりますよね。
そんな時は、次のような細かいところもきちんと選んでみてください。
- ペーパーホルダーや水栓のデザイン
- ウォシュレットのボタンのデザイン
ホルダーや水栓はアクセサリー感覚で選んでみてもいいですね。
ウォシュレットのボタンは、既製品の安いタイプだと、日本語の説明書きが多かったりして、少しおしゃれとは感じないものも。
英語表記のものや、絵文字だけのタイプなど、デザインも様々です。
工夫したトイレの実例
ここからは、部屋としてのトイレ作りにこだわった実例を紹介します。
①照明にこだわる
このお家では、トイレの壁を少し前に設置して後ろに照明を仕込み、壁全体を間接照明にしています。
設計:一級建築士事務所sign
落ち着いた空間でゆったりした印象を受けますね。
これだけで、トイレがくつろぎ空間に変わります。
②デザインにこだわる
このお家は、自分で好きな照明を買ってつけました。
手洗いや鏡のフレームの色も揃えたことで、グッとひきしまっていますね。
③棚を工夫する
このトイレは手洗いの棚をそのまま伸ばし、スペースを考えて便器に向かって細くなる三角の形状で棚を設置。
決してお金をかければ良いわけではなく、ローコストでもちょっと技ありのトイレができます。
まとめ
トイレ1つとっても、機能やデザインなど選ぶことはたくさん。
毎日使うトイレなので、妥協してしまうと後々後悔することも。
今回紹介したポイントを考えながら、トイレ選びをしてくださいね。
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