ダイニングを作るときの注意
ダイニングと言ってもさまざま。いろいろなデザインがあります。
ここでは、ダイニングを作るにあたって気を付けることを書いています。
・ダイニングの存在
・気を付ける事
・イスの事
・空間を作ること
・ダイニングの場所
・和ダイニング
【ダイニングの存在】
ダイニングは単体であるというより
今は、LDKのDとして存在することがほとんどです。
リビングとキッチンの間にある存在。
昔でいう食卓です。
たたみで正座という時代から
テーブルにイスというスタイルになったことが
同じ空間に存在しやすくしているようにも思います。
キッチンは立って作業するので
そのまま食器に盛り付けして出す動作を考えると
テーブルは家事動線も良く
片づけもラクです。
目線が合うという事、
リビングが見渡せる配置もあると思います。
【気を付ける事】
まずはテーブルの向きです。
キッチンに向けて平行に作るなら
利き手側にテーブルがあった方が作業はしやすいです。
前にテーブルを設置するなら
キッチンとの段差をどうするか?
それから、食事をしながらテレビを見るか?どうか?
見ながら食事する家なら
テーブルの向きを考える必要があります。
それから、何をするか?
もちろん、食事の場所ではありますが、
ダイニングテーブルには家族が集まります。
小さい子どものいる家は「勉強机」にもなるでしょう。
家計簿をつけたり
パソコンを置いたり、
常に置くものがある場合は、
近くの収納も気になります。
食事の時にイチイチ片づける必要があるなら
近くに小さな机を設置しておくのも便利ですし、
色々な収納の置き場所を作っておく必要もあります。
同じイスをくるっと回して
背面に机を作っておくとイスも兼用にできます。
【イスの事】
テーブルが縦長だとつい、縦に長く空間を取って置きますが
イスの引きしろは意外と必要ですので
人が通るたびに、座っている人がイスを引かなければいけないのは
座っている人も通る人もストレスですので
逆にイスを引く方に空間を取る事をおススメします。
掃除をする時に
何度もイスを引いたり入れたりするので
持ちやすく、引きやすいイス。
軽いイス。
コロがついたイスがおススメです。
ダイニングはどう使うか?
他の空間との関係性によって位置や向きが変わります。
家族の食卓になる空間を
使いやすく、過ごしやすいように考えて見て下さい。
【空間を作ること】
丸いダイニングテーブルに小さめのペンダントライト
白い壁に明るい色の木の建具
引き戸で仕切れるようになっているLDK
キッチンは汚れも考えて床材を変えています。
2階の様子がわかるような小窓は通気のためでもあり
何気ない空間ですが、とても考えて作られています。
建築家とのプランってそういうところが素敵です。
でも、空間はあくまでもベース。
家具は入り、人が暮らす事で完成です。
【ダイニングの場所】
LDKを広く取る事が多いですが、
壁や建具を立てる事なく
ダイニングを少しだけ離し、
視線の届く範囲に分けています。
設計:大西憲司設計工房
落ち着いて食事をする事ができ
違う事をする家族でも
同じ空間に居心地よく過ごせます。
【和ダイニング】
年によって違う家作りの流行り
のような傾向はあっても
LDKという形は定番のようです。
設計:SPACE-CREATION高木建築事務
ただ、その形状は色々な物が出てきています。
例えばこのように
ダイニングテーブルを置く場所に
作りつけで掘りごたつのような食卓にすると
和風でもありイスのように座れます。
TVも付けず食事を大事にしやすい形です。

